ゴミを分別する際は基本的に「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の2つに分けて分別します。

燃えるゴミの処分のされ方については「燃えるゴミ=焼却炉で燃やされる」というイメージが強いかと思います。

一方で、燃えないゴミは燃やすと有害物質が発生するため、別の方法で処理しなければなりません。

今回の記事では、燃えないゴミがどのような流れで処理されるのかについて解説します。

私たちが普段出している燃えないゴミの処理のされ方について見ていきましょう。

燃えないゴミの処理のされ方

燃えないゴミの処理のされ方

まず燃えないゴミはゴミ収集車に回収され、燃えないゴミの処理施設へ運ばれて処理されます。

燃えないゴミは焼却炉での処理ができないため「埋め立て地に埋めて処理するんじゃないの?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、すぐに埋めて処理するわけではありません。

燃えないゴミの処理のされ方は自治体によって異なるものの、基本的な流れは以下の通りです。

  1. 人の手で危険物や大きいゴミを仕分け
  2. さらに細かく人の手で分別する
  3. 残ったゴミを細かく砕く
  4. 磁石で鉄を分別する
  5. ふるいにかけて仕分けする
  6. 燃えないゴミを埋め立てる

燃えないゴミとはいってもリサイクルができるゴミも混ざっているため、リサイクルできるゴミは埋め立て地に埋められず、リサイクル工場にてリサイクルされます。

それぞれのパートについて解説します。

人の手で危険物や大きいゴミを仕分け

処理施設に運ばれた燃えないゴミは、まずは人の手で仕分けられます。

燃えないゴミといっても刃物類やビン・缶類など様々な種類があるため、それぞれのゴミに適した処理を行えるように仕分けをしなければなりません。

燃えないゴミの処理では仕分けを数回行いますが、最初の段階では刃物類や傘など、処理するのには危険なものや大きいものを仕分けします。

危険なものや大きいものを最初に仕分けることで、その後の処理がスムーズになるのです。

仕分けられた刃物類や傘などは、鉄類に分類されるので鉄類としてリサイクルされます。

また自治体によっては家電製品やゲーム機なども燃えないゴミとして処理される場合がありますが、家電製品やゲーム機も最初の段階で仕分けされます。

さらに細かく人の手で分別する

刃物類などの危険物や傘などの大きいゴミを仕分けした後は、さらに細かく燃えないゴミを人の手で分別していきます。

この段階では、ゴミを以下の4つに分類していきます。

  1. アルミ類(アルミ製の鍋、スプレー缶など)
  2. 鉄類(ハサミ、フォーク、カセットボンベなど)
  3. 鉛類(釣り用の重りなど)
  4. それ以外のゴミ

以上の4種類のゴミはこの後の段階でも機械を使って仕分けされますが、この段階では鍋やスプレー缶などのやや大きいゴミを仕分けします。

アルミ類、鉄類、鉛類はリサイクルが可能なので、リサイクル工場へと運ばれます。

それ以外のゴミは、この後に機械を使ってより細かく処理されていきます。

残ったゴミを細かく砕く

残ったゴミは破砕機という機械で細かく砕かれます。

破砕機とは回転するハンマーが備わっている機械で、ハンマーで叩くことによりゴミが細かくなります。この後はさらにゴミを種類別に機械で分別しますが、細かくすることによって機械による分別がスムーズになるのです。

また、ゴミを細かくすることには、埋め立てるゴミのかさを減らせるというメリットもあります。この後のゴミの仕分けではリサイクルできるゴミとリサイクルできないゴミとに分別され、リサイクルできないゴミは埋め立て地に埋め立てられます。

しかし埋め立て地にはどうしても限りがあり、リサイクルできないゴミをそのまま埋めると、埋め立て地に埋められるスペースがすぐになくなってしまいます。

埋め立て地の面積を拡大することもできますが、拡大するためには土地の購入が必要な上、埋め立て地を新設することによる環境への悪影響も考慮しなければなりません。

現在ある埋め立て地をなるべく長期間使うためにも、燃えないゴミはかさを小さくした上で埋め立てる必要があります。

磁石で鉄を分別する

破砕機でゴミを細かくした後は、破砕磁選機を用いて鉄を分別します。

破砕磁選機とは磁石が備わっている機械で、磁石の力を使って鉄を分別することができます。分別された鉄はリサイクル工場へと運ばれ、別の鉄製品へとリサイクルされます。

ふるいにかけて仕分けする

鉄以外に残ったゴミは、選別ふるい機というふるいにかけられて、より細かく選別されます。

選別ふるい機では残ったゴミを、

  • 燃えないゴミ
  • 燃えるゴミ
  • アルミ類

の3つに分けます。燃えないゴミの中には燃えるゴミが混ざっていることもあるため、間違って燃えるゴミを燃えないゴミとして処理しないよう、燃えるゴミも取り出していきます。

アルミ類はアルミ選別機という機械でさらに細かく分別し、アルミ類に混ざっている燃えるゴミを取り出していきます。

それぞれ3つのゴミは、最終的に以下のように処理されます。

  • 燃えないゴミ…埋め立て地に埋められる
  • 燃えるゴミ…焼却施設で焼却
  • アルミ類…リサイクル施設でアルミ製品にリサイクルされる

燃えないゴミを埋め立てる

燃えないゴミは焼却やリサイクルなどの処理が不可能のため、埋め立て地にて埋め立てられます。

埋め立て地に埋められるゴミの例としては、

  • ガラスくず
  • 陶器くず

などがあげられます。

燃えないゴミに関するQ&A

燃えないゴミに関するQ&A

最後に、燃えないゴミに関するよくあるQ&Aを紹介します。

今回紹介するQ&Aは以下の2つです。

  1. 服のボタンは外して燃えないゴミに捨てるべき?
  2. 燃えないゴミを燃えるゴミに出すとどうなる?

服のボタンは外して燃えないゴミに捨てるべき?

服についているボタンは、ポリエステルや金属で作られていることが多く、それらの素材は燃やして処理することができません。

したがって「服を捨てるときはボタンを外して、燃えないゴミに捨てるべきなのかな?」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

しかし服の場合、わざわざボタンを取り外して分別しなくても大丈夫です。

ゴミ出しにはいわゆる「9割ルール」と呼ばれるものがあり、9割以上が燃える素材であれば、残りの部分は燃えない素材でも分別しなくても大丈夫というルールです。

他にもバッグや靴などにも金属製の部品が使われていることがありますが、金属以外の部分が燃える素材であれば分別しないで捨てても問題ありません。物によっては燃やせない部品を取り外すことが困難なものもあるため、無理して取り外さなくても大丈夫です。

しかしお住まいの自治体によっては、燃やせない部品を取り外さなければいけないこともあるため、お住まいの自治体のルールを確認しておきましょう。

どうしても判断に迷う場合は、自治体にお問い合わせをすることをおすすめします。

燃えないゴミを燃えるゴミに出すとどうなる?

燃えないゴミを燃えるゴミの焼却炉で燃やすと、焼却炉内に残骸が残ってしまいます。

残骸が貯まると焼却炉に燃えるゴミを投入できなくなり、燃えないゴミを除去する作業や点火し直す作業をしなければなりません。

燃えないゴミを燃えるゴミとして出すと、焼却炉の作業員の方に迷惑をかけてしまいますので、必ず分別をしましょう。

まとめ

まとめ

今回は燃えないゴミの処理のされ方について解説しました。

燃えないゴミはすぐに埋め立てられるわけではなく、リサイクルできるゴミや燃えるゴミを取り出した上で、残った燃えないゴミを埋め立てます。

もしすぐに埋め立てると、リサイクルできるゴミがリサイクルされずに環境に悪影響を与えたり、燃えるゴミを埋めてしまって埋め立て地のスペースを無駄にしてしまったりします。

環境と埋め立て地にやさしいゴミ処理を行うためにも、燃えないゴミはきちんと仕分けをした上で処理されなければなりません。

 

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