この記事では、ゴミ屋敷は発達障害が原因なのかについて紹介します。

ADHD・ASDなどの発達障害の特性や特徴も解説。

スムーズな解決策のほか、ゴミ屋敷化を防ぐ方法なども紹介していきます。

自分自身や家族の方が、負担をかけずにゴミ屋敷を解決できる記事となっているので、必見です。

ゴミ屋敷化しやすい発達障害とは

最初は、ゴミ屋敷化しやすい発達障害について紹介します。

代表的な発達障害はADHD・ASDと言われており、よく混同されがちですが似て非なるものです。

それぞれの発達障害は併発・合併することがあり、特性の強弱や偏りでASDなのかADHDなのかに分類されます。

特性や特徴は個人差があり、顕著に現れている人もいれば部分的な人もいます。

発達障害＝ゴミ屋敷というわけではありません。

しかし、ADHD・ASDが持つ特性や特徴がゴミ屋敷化しやすいのです。

ADHD

ADHDは（注意欠如・多動症）と言われる、脳の発達による障害のことです。

興味が変わりやすく、衝動的に買い物をするなど、行動や思考が移り変わりやすい特性があります。

気が散りやすく、目移りしがちなため、一つのことを持続していくのが苦手な傾向があります。

これらの特性から、片付けが進まずに整理ができないので、ゴミ屋敷になりやすいとも言われています。

注意欠如

• 忘れ物が多い
• 確認漏れなどが多い
• 興味が移りやすい
• 過集中で切り替えが難しい
• 段取りや優先順位を決めるのが苦手

多動 ・衝動

• 思いつくとすぐに行動する
• 考えるべき時に違うことを思考している
• 話に割り込みがち
• 話題と異なる話をする
• 対話ができず一方的になりやすい

ASD

ASD「自閉スペクトラム症」とは、人間関係の構築やコミュニケーションをとることが苦手と言われています。

また、行動基準をもって生活していることも多く、ルーチンや繰り返し行動を好む傾向があります。

行動や興味に強いこだわりを持っていることがあり、逸脱した場合に強いストレスを感じやすいです。

こだわらないものには興味が薄いので、片付けや整理に興味が向かなければゴミ屋敷になりやすいでしょう。

対人・コミュニケーション

• 相手の気持ちや考えを推し量るのが苦手
• ストレートに言動を発しやすい
• 冗談を真に受けやすい
• こだわりが強く頑固

興味・行動

• 興味・関心を持つものが狭小
• 繰り返す動作を好む
• 状況対応が苦手
• ルーチンが崩れるとパニックに陥りやすい

ゴミ屋敷の原因になる発達障害ADHDの特徴

 

つづいては、ゴミ屋敷化の原因になりやすい発達障害の特徴・特性を紹介します。

ADHDが持つ特徴と特性の中で、ゴミが増えやすい以下のような行動があります。

衝動的に行動しやすい

興味を持ったものや物欲に対して、瞬間的にフルスロットルになりやすく、衝動買いをしてしまいやすいです。

思い付きでの行動のため、用途や置き場所、収納は二の次になりがち。

結果的に不用品が溜まりやすく、捨てるなどの消費がなければゴミ屋敷化は免れないでしょう。

飽きやすい

飽きやすいのもADHDの特徴です。

買ったことや手に入れたことに満足して、一気に興味が薄れてしまうことが多いです。

開封せずにそのまま置きっぱなしなんてこともあります。

また、趣味などもコロコロ変わりやすいので、興味の変化とともに趣味関連のアイテムなどは溜まっていきやすいです。

興味が薄れただけなので、本人は「いつかやる」と思っている場合が多く、なかなか捨てられないことで、不用品が溜まり続けてゴミ屋敷化してしまいやすいです。

集中が続かない

ADHDの人に多いのが持続性がないことが挙げられます。

掃除や片付けなどで昔の写真や思い出の物、漫画などが出てきた場合、興味が向いてしまい作業が進まなくなってしまいます。

懐かしさや思い出に更けってしまい、気が付けば数時間も経っていることもしばしば。

没頭しているうちに、時間も無くなり前述のように掃除や片付け作業に飽きてしまいやすいです。

掃除や片付けがなかなか進まないため、煩雑した状態が状態が続けばゴミ屋敷になってしまうでしょう。

順番や優先順位決めが苦手

ADHDの人は、順番や優先順位を決めるのが苦手なことが多いです。

例えば衣類の整理などで、長く着ないものや直近で着るものを分別するのが不得意です。

結局どれも着るからと、収集つかないまま乱雑にしまい込んでしまったり、整理が終わらぬまま飽きて別のことを始めてしまったりなどが多いです。

一連の流れから、整理や収納が疎かになりやすく、結果的にいらないものが増えてしまいゴミ屋敷になります。

ゴミ屋敷の原因になる発達障害ASDの特徴

次は、ゴミ屋敷になりやすい発達障害、ASDの特徴を紹介します。

ASDの人は、こだわりが強く興味がない物には無関心というのが挙げられます。

こだわりが部屋の美観を保つことや掃除、片付けに向いていれば、早々にゴミ屋敷になることはないでしょう。

しかし、こだわりの矛先や無関心の部分が部屋の片づけに向かないなどで、ゴミ屋敷化しやすい面もあります。

こだわりが強い

自分の所有物に対して強いこだわりを持つことから、たとえ興味がなくなったとしても容易く捨てることができず、消費がないことからゴミ屋敷になりやすいといえます。

興味以外のものに無頓着

興味以外のものに無頓着という面もあります。

ゲームや好きなことに没頭してしまい、片づけることや掃除することに全く意識が向かない場合が多いです。

また、繰り返し行動やルーチンを好む傾向があるのも挙げられます。

ルーチンの中に片づけることや掃除すること、ゴミを捨てることが組み込まれていなければ、もれなくゴミ屋敷化してしまいやすい極端な面があります。

瞬間的な行動が苦手

ASDの人は瞬間的な行動が苦手な傾向があります。

私生活の中で、朝から夜までの動きをルーチンとして過ごしていることが多く、気が付いて行動に移すというのが不得手です。

例えば、「部屋が汚くなったから何となく片づける」、「今日は暇だから掃除をする」などの瞬間的な考えが湧きにくいのです。

いつまでも片づけられないので、ゴミ屋敷になってしまいやすい特性です。

人を頼るのが苦手

人を頼るのが苦手なことも挙げられます。

こだわりの強さから人に頼るのを拒む傾向にあり、コミュニケーションが苦手なことで協力者が少ないこともあります。

部屋を片付けられないことで、自分が悩んだり苦しんでいても人に頼れないので、そのままゴミ屋敷になってしまいやすいです。

発達障害のゴミ屋敷は業者でリセットして解決

ここからは、発達障害のゴミ屋敷は業者でリセットして解決することについて紹介します。

ゴミ屋敷にはレベルがあり、以下のようになります。

• レベル1：床がゴミや衣類などで埋まっている
• レベル2：ゴミが敷き詰められ寝床が埋まっている
• レベル3：害虫・害獣・悪臭が発生している
• レベル4：玄関までゴミがあり部屋に入れない・入りづらい
• レベル5：家の外にまでゴミが溜まり・悪臭がする

レベル2からは、一人で到底片付けられるゴミの量ではありません。

そのため、片付け代行ができる業者や不用品回収業者に依頼して、根本をリセットするのが解決の近道です。

短時間できれいになる

片付け代行業者や不用品回収業者に依頼すれば、短時間で部屋がキレイになります。

ゴミ回収・片付けのプロ集団なので、分担し手際よく作業を行ってくれます。

一人暮らしや一部屋程度の片付けであれば、数時間〜半日で完了します。

短時間で終わるため、定期的に利用するようにすれば、再度ゴミ屋敷になったとしても安心です。

片付け作業をすべてお任せできる

片付け作業をすべてお任せできるので、コミュニケーションが苦手なASDの人なら、片付け代行業者はオススメです。

ゴミ屋敷居住者なら、申し込みと当日の顔合わせ、相互確認を我慢するだけで後はお任せにできるので、負担が少ないです。

業者によっては鍵を渡すだけで、立ち合い不要のこともあります。

ただし、環境リセットのために依頼することになるので、知らない人がどんどん回収していってしまいます。

所有物に強いこだわりがある方は、利用する前に家族や協力者と話し合う、自分と向き合うことが必要かもしれません。

片付いた状態が見える化される

片付け代行業者や不用品回収業者に依頼することで、部屋が片付いた状態が見える化されます。

そうすることで、片付いた状態を維持する意識が働き、散らかすことが少なくなります。

また、ASDの人は片付いた状態にこだわりを持てば、過剰ともいえるほどに美観維持に努めるでしょう。

環境をリセットして新しく再スタートすれば、気分も晴れてスッキリ間違いなしです。

発達障害の人がゴミ屋敷化するのを防ぐ方法

最後は、発達障害の人がゴミ屋敷化するのを防ぐ方法を紹介します。

以下のような方法なら、ゴミ屋敷化対策となりえるでしょう。

ADHD

ADHDの人は、注意力散漫・衝動的な行動・飽きやすく持続性がないのが挙げられます。

そのため、簡単・時短などを中心に片付けや掃除をすることで、ゴミ屋敷化を防止できるようになります。

無理をすることで持続していかないので、自分が楽になるよう進めていくのがベストです。

• 衝動買いしたものを入れられる「なんでもBOX」を用意する
• 簡単な収納方法・捨てるルールを作る
• 掃除・片付けをする日を決める
• 短時間でこなせる箇所から片づける
• 時間を決めてアラームをセットする
• 後で見れるように保留BOXを用意する

片付けが苦手な原因になることもある発達障害の1つADHDを詳しく知りたい方はこちら！

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ASD

ASDの人は、こだわりが強い・興味以外のことに意識が向きにくい特性が挙げられます。

逆を言えば、興味が湧けば継続的にやり続けることができるといえるでしょう。

また論理的な思考を持ち合わせている場合も多く、ゴミ屋敷のデメリットを理解すれば、忌避するほどに掃除や片付け、整理を徹底的に行うことができます。

特性を活かして意識を導けば、ゴミ屋敷化は起こり得なくなります。

• 片付いていない状態のデメリットを知る
• 片付いた状態を写真などで視覚的に見れるようにする
• 一か所を徹底的に片づける
• 掃除・片付けを生活の一部としてルーチン化する

発達障害以外にも片付けが苦手な病気もあります。

詳細を確認したい方はこちら！

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