この記事では、買い物依存症で服を買いすぎてしまったときの対処法を解説します。

買い物依存症とは、買い物をすることで快感を覚える依存症のことです。

正式に病気とはされていませんが、日常生活に支障をきたすほどの厄介なもの。

最後まで読めば、買い物依存症で服が増えすぎたときにどうすればいいのかもわかります。

買い物依存症で服を買いすぎて困っている方は、克服するヒントにしてください。

買い物依存症で服を買いすぎる理由

買い物依存症は女性が多く、男性の買い物依存症の人数の2倍以上と言われています。

買い物依存症での対象となる品目にも傾向があり、20代～40代がもっとも多いのも特徴。

まず、なぜ買い物依存症で服が買いすぎるのか解説します。

ファッションに興味があるから

女性は男性に比べてファッションに興味がある人が多いのが1つの理由です。

おしゃれに興味を持つ年齢も女性の方が低年齢である傾向があります。

小学生低学年、早い人なら就学前にはファッションへの興味が芽生えます。

「おしゃれになりたい！」という興味から「服を購入する」という行動が買い物依存症に発展しやすいのです。

低価格の服が買えるから

昔に比べ現代では、低価格で服が買えるということも買い物依存症で服を買いすぎる理由でしょう。

プチプラの服も多く出回っているため、収入の少ない人でも安い値段で服を買うことができます。

安価でたくさんの服が手に入るため、服を買いすぎていても買い物依存症だと気が付かないのも原因です。

ネットで簡単に購入できるから

実際に外出して店舗に行かない人でも買い物ができてしまうのも買い物依存症で服を買いすぎる理由です。

ネット上で利用できるZOZOTOWNなどのECサイト、メルカリなどのフリマアプリなどで簡単に服の購入手続きができます。

別の精神疾患で部屋から出ない人であったとしても、部屋を出る必要もなく、服を買うことができてしまうのです。

クレジットカード決済がしやすいから

ネットでの買い物が手軽という理由と近しい理由としてクレジットカード決済やキャッシュレスが挙げられます。

クレジットカードを作るハードルはネットの発達でかなり低くなっており、オンラインでその日のうちに発行も可能です。

収入が少ない人でも審査基準も緩い企業もあるため、簡単にクレジットカードが作成できます。

クレジットカードやキャッシュレス決済が簡単にできるような環境であることも買い物依存症で服を買いすぎる理由でしょう。

買うことに時間や体力が必要ないから

ネットでの買い物ができるうえ、オンライン上で決済が完了することで「買い物」に時間や体力を使う必要がないことも服を買いすぎる理由です。

外出してたくさんの服を買おうとすると、あちこち歩き回ることになるため疲れます。

人混みを歩くのは時間もかかり、1日に購入できる服には限りがあるでしょう。

しかし、今やネットにつながり、クレジットカードで決済するだけで服を買えるため、時間にして5分もかからず、ベッドに寝転んでいても可能。

仕事で忙しくて休日出かけられる時間も体力もない人でも、買い物依存症で服を買いすぎる原因となっているのです。

買い物依存症の原因

つぎに、買い物依存症の原因を見ていきましょう。

衝動買いで服をたくさん買ってしまうことは、多くの人が経験したことがあるはず。

しかし、買い物依存症までに進行してしまうのは、以下のような原因があります。

ストレス過多

精神疾患とまでは進行しなくても「ストレス過多」である環境は、買い物依存症になりやすいです。

ストレス過多の理由としては、人間関係や仕事、育児、介護などさまざまです。

ストレスが多い状態で時間がない人ほど、短時間でネットで服を大量購入するという方法を選択します。

「買い物をしたらスッキリした」という体験とストレス発散の手段の手軽さから、繰り返し買い物をするようになります。

最初は衝動買いの範疇だったものが、だんだんと買わないと不安が募ったり、ストレス発散ができないと思い込むようになった状態が買い物依存症です。

ADHDなどの発達障害

ADHDなどの発達障害も買い物依存症の原因の1つです。

とくにADHDの中でも「衝動性」が強い人は、よく考えずに欲しいものを購入してしまう傾向があります。

発達障害の人は周囲に溶け込もうとして、日常生活を常に気を張って生活している人も多いです。

そのため、疲れやすくストレス過多にもなり、買い物依存症になるきっかけになります。

またASDとADHDが混在している人も注意が必要です。

ASD（自閉症スペクトラム）の人は、こだわりが強く、「この服を買う」と決めたら買うまで執着してしまう人も。

発達障害の人も買い物依存症が併発しているケースも多いのです。

うつ病

仕事や家事が忙しすぎてうつ病になり、買い物依存症になる原因となることもあります。

うつ病は、無気力になってしまい、ときには起き上がることもできなくなる精神疾患であることはよく知られています。

そして、うつ病の原因としてよく言われるのは「ストレス」です。

うつ病を克服するために、ストレス発散をしようとした結果、買い物にはまって依存症になってしまうケースがあります。

横になっていても、服や小物などの購入が簡単にできる環境が買い物依存症を併発してしまうのです。

服を買いすぎる買い物依存症を克服するヒント

最後に服を買いすぎてしまうような買い物依存症を克服するための方法を紹介します。

買い物依存症を治すためのヒントになるはずなので、ぜひ参考にしてください。

心療内科や精神科を受診する

買い物依存症は、正式な精神疾患とは認定されていないものの、克服するためには、専門的な知識をもつ人への相談は不可欠です。

また買い物依存症は、発達障害やうつ病とも関連のある依存症なので、心療内科や精神科を受診してどう対応すべきなのかを知っておきましょう。

残念ながら、買い物依存症そのものを治せる薬はまだありませんが、不安感を軽減させる薬や睡眠導入剤などを利用して対処する病院もあるようです。

買い物依存症であることを自覚する

自分自身が買い物依存症であることを自覚することも重要です。

また、「買い物依存症」がどんなものなのか知る必要もあります。

本やインターネットでなぜ自分が服を買いすぎてしまうのか、原因を考えてみましょう。

原因と思われる事象があれば、そのほかの対処方法を試すのと同時に、原因となるものにアプローチします。

例えば、人間関係が悪い職場がストレスで買い物依存症の原因となっているのであれば転職先を探すなどです。

しかし、大きく環境が変わることで反対にストレスになる可能性もあるので、心療内科などで相談しながら進めるようにしてください。

買い物以外に依存をスライドさせる

依存に陥りやすい特徴をもつ人は、実は買い物だけでなく、ギャンブルやアルコールなど別の依存症になってしまうリスクもあります。

買い物依存症が別の依存症に移行してしまうこともあるのです。

それなら、生活に支障がないような趣味とも呼べる行動にスライドして依存すれば、買い物依存症を克服できるかもしれません。

例えば、ヨガや散歩など依存してしまったとしても、悪影響はほぼありません。

依存してしまっても悪影響がないもの、少ないものに依存する方法を検討してみましょう。

ヨガや散歩などは、ストレス発散にも良いと言われている行動です。

依存しても問題ない良い影響がある行動を意識的に生活に取り入れてみてください。

クレジットカードを破棄する

買い物依存症を克服するなら原因を断つことも大切です。

簡単に買い物ができてしまうクレジットカードを解約、破棄することも有効です。

しかし、ストレス発散をする手段がないまま、いきなりものが買えないという状態は、精神疾患につながる可能性もあるので注意してください。

クレジットカードを破棄することに不安な人は、家族に預ける、クレジットカードの限度額を下げてみるなど、クレジットカードを使うハードルを上げる工夫をしてみましょう。

決して無理せず、心療内科や精神科と相談しつつできることから進めてください。

買い物できるアカウントを削除する

Amazonや楽天市場、メルカリなど買い物できるための情報がすでに登録されているECサイトのアカウントを削除するのもいいでしょう。

削除がどうしても難しいなら、まずはログアウトすることからはじめてみるのもおすすめです。

家族にパスワードを変更してもらい、簡単にログインできない状態になるのがコツです。

またスマホにパスワードの保存をする機能はオフにする、顔認証や指紋認証をオフにするなども有効。

クレジットカードの決済情報は削除してください。

服を買うためのハードルを上げるのがポイントです。

家族や友人にも頼る

買い物依存症は、ストレスや精神疾患などが原因で、自制が効かなくなることも多いです。

一人でなんとかしようとしてもなかなか上手くいかないことも。

どうしても自分でコントロールできない場合もあるといわれています。

買い物依存症を克服するなら、家族や友人にも相談し、頼ることも大切です。

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必要のない服を買いすぎたことに罪悪感があるなら、それは買い物依存症のサインかもしれません。

買い物依存症は、ストレス過多や発達障害などさまざまな原因があります。

買い物依存症克服のためには、ストレス解消が大切です。

部屋の片付けや断捨離もストレス解消には有効だといわれています。

ストレス解消法として断捨離をぜひ試してみましょう。

なかなか片付けや服の断捨離が進められない人には、片付け代行業者を利用するのもおすすめです。

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