破魔矢の処分方法を解説します。

破魔矢は、厄除けや家内安全を祈願する縁起物なので、どのように処分すべきか迷う方も多いでしょう。

本記事では、破魔矢の正しい処分方法や注意点について詳しく解説します。

神社への返納や自宅での処分方法、地域ごとの処分時期、自分で処分する方法など、さまざまな視点から破魔矢を丁寧に処理するためのポイントをご紹介します。

破魔矢の正しい処分方法

ここでは破魔矢の処分方法として代表的なものを3つご紹介します。ご自分にあった処分方法を検討してみてください。

神社に返納する

破魔矢は神社から授与される神聖な物であり、厄除けや家内安全を祈念して一年間、家族や家を守ってくれた存在です。

そのため、できる限り元の神社に返納し、お焚き上げの儀式を通じて丁寧に処分することが推奨されます。

また返納する際には、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めてお納めすると気持ちよく処分できます。

感謝の言葉を添えることで、破魔矢が果たしてくれた役割に敬意を表し、次の一年もまた新たな気持ちで過ごせるでしょう。

なお、多くの神社では、破魔矢を返納する際に初穂料（500円～1000円程度）を納めるのが一般的です。

神社に直接持ち込む前に、返納の手順や初穂料の金額について事前に確認しておくとスムーズです。

郵送で返納

神社に返納したいけれど、どうしてもお参りができないようなこともあるでしょう。

神社によっては郵送で破魔矢の返納を受付けている場合があります。

破魔矢を頂いた神社に事前にご確認のうえ、返納の手順等について確認してみてください。

なお、破魔矢と一緒に返納料（お焚き上げ料）を現金で封筒や宅配便で送ることは郵便法違反となるためできません。

この場合、現金書留として送る必要があるのでご注意ください。

自宅で処分する

なかなか神社に行けない場合や、返納が難しい場合には、破魔矢を自宅で処分する方法もあります。材質的にはほとんどのものが燃えるゴミとして廃棄が可能です。

ですが、破魔矢は縁起物ですので神聖なものとして扱い、お清めを施した後に感謝の気持ちを持って処分することをおすすめします。

なお、廃棄する際は地域のゴミ分別ルールを確認し、正しい方法で捨てるように心がけてください。

例えば、大きな破魔矢だと燃えるゴミの大きさを超えることがあるので、その場合は地域ごとに指定されている長さになるよう破魔矢を折る必要があります。

破魔矢を折るという行為に抵抗がある場合は折らずに粗大ゴミで処分も可能ですが、この場合は燃やされずに廃棄される可能性があります。

縁起物は燃やして天にお返しするというのが古くからの習わしですので、気になる場合は他の方法を検討されると良いでしょう。

◆破魔矢をお清めしてから廃棄する手順

不用品回収業者に依頼

大きな破魔矢や、その他の縁起物や神具など、複数の物を一度に処分したい場合、不用品回収業者に依頼するのも便利な方法です。

業者に任せれば、面倒な手続きなしで適切に処分してもらえるので、安心して利用できます。

特に、破魔矢以外にも処分したい物がある場合、一緒にまとめて処分できるので効率的です。

なお不用品回収業者に依頼する際も、前述した方法で破魔矢を清めてから渡すとより丁寧です。

また、業者を選ぶ際には注意が必要です。近年、無許可で営業する悪質な業者が増えており、不法投棄や不当な高額請求をしてくることもあります。

信頼できる業者を選び、しっかりと適切な方法で処分してもらいましょう。

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破魔矢を処分する際のポイントや注意点

破魔矢は神聖な縁起物ですので処分時にいくつかの注意点があります。以下に挙げるポイントや注意点を参考に、破魔矢を適切に処理しましょう。

感謝の気持ちを込めて処分する

破魔矢は家族や自宅を1年間守ってくれた神聖な物です。そのため、処分する際には必ず感謝の気持ちを持つことが重要です。

何気なく捨てるのではなく、「一年間守ってくれてありがとう」など感謝の言葉を添えることで心が整い、破魔矢に対する礼儀を尽くせます。

感謝の気持ちを込めて丁寧に処分しましょう。

他の神社に返納しても問題ないことが多い

本来は授与された神社に返納するのが理想的ですが、遠方へ引っ越したなど難しいケースもあります。

その場合も多くの神社では八百万の神を信仰していることから、他の神社でも返納を受け入れてくれることが多いです。

ただし、全ての神社で受け入れ可能なわけではないので事前に確認してみましょう。

地域によっては返納の際に特別な儀式を行うこともあり、その際には適切な対応が求められる場合があります。

また、他の神社に返納する際も初穂料を納めてお焚き上げしてもらうのが一般的ですので、合わせてご確認ください。

忌中だと神社への返納はできない

忌中は神社への参拝を控えるべきとされることが一般的です。

ちなみに喪に服す対象となるのは親族のうち2親等までとなっており、故人が亡くなった日から四十九日までが忌中となります。

この期間中は神社に足を運ぶこと自体がタブーとされるため、破魔矢の返納も忌明けまで待つのが良いでしょう。

ちなみに、喪中(一般的に一周忌法要が終わるまで)の神社参拝は可能ですので、破魔矢を返納しに行くことも問題ありません。

なお、どうしても忌中に破魔矢を神社に返納したい場合は、前述した郵送での返納も可能です。この場合も事前に返納先の神社へ手順等について確認をしてみてください。

自宅でのお焚き上げはNG

手っ取り早く自宅で燃やすことを考える方がいるかも知れませんが、自宅で破魔矢をお焚き上げすることは避けましょう。

自宅でのたき火に関連する法律として廃棄物処理法があります。

何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。

引用元：廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第十六条の二

キャンプファイヤーなどの軽微なたき火は違法ではありませんが、家庭ゴミを燃やして焼却処分するのは違法とされています。

また、ここに抵触した場合は、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。

他にも地方自治体が制定する条例もあり、自治体ごとに焚き火や火の取り扱いが異なります。

破魔矢を含む神具を処分する際には、自宅で炊き上げるのでは無く神社や専門業者にお任せしましょう。

破魔矢の処分時期と地域の違い

破魔矢を処分する時期

破魔矢は一般的には新年の厄除けや家内安全のために年始めに授与され、その年の1年間家や家族を守る役割を果たします。

そして1年経った正月が終わる頃、もしくは次の年のどんど焼きや左義長といった行事に合わせて返納されることが多いです。

なお、11月15日を中心にその前後で行われる事の多い七五三でも、子供の成長を祈念して破魔矢が授与されることがあります。

七五三で授与された破魔矢については、1年後のお礼参りの際や1年経った後のどんと焼きなどで神社へ返納するのが一般的です。

地域ごとの処分方法の違い

破魔矢の処分方法や時期は、地域ごとに異なることがあります。

例えば、関東地方では多くの神社が1月15日に「どんど焼き」という行事を行い、その際に破魔矢を処分します。

一方、関西地方では、1月10日を中心に行われる「えびす祭り」の際に破魔矢を処分することがあります。

いずれも1年を目安に神社へ返納しますが、地域ごとの神事や伝統を大切にし、地域の文化を尊重しながら適切に破魔矢を処分できます。

◆どんど焼きでの破魔矢の処分（関東地方）

 

◆えびす祭りでの破魔矢の処分（関西地方）

破魔矢ほか不用品処分は粗大ゴミ回収本舗へ

破魔矢だけでなく、家にある不用品や処分に困っているものがある場合は、ぜひ粗大ゴミ回収本舗をご利用ください。

年末年始は何かと大きな廃棄物が出やすい時期です。

粗大ゴミ回収本舗では、他の廃棄物と一緒に破魔矢の処分も可能ですが、神具や縁起物の取り扱いは丁寧に行い、お客様に安心してご依頼いただけるよう努めています。

また、お見積りは無料、回収品に関する不明点なども分かりやすくご案内しています。処分に時間がかかる大きな物品も迅速に回収可能ですのでお気軽にご相談ください。

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