カビが生えてしまった鏡餅の処分方法について解説します。

新年に歳神様をお迎えするお供え物として欠かせない鏡餅ですが、つきたてのお餅でできた鏡餅などは特に保管しているうちにカビが生えてしまうことも。

カビが発生した鏡餅は処分する際にいくつかの気を付けるべき点があるので、処分方法や清めの手順、さらに自治体のルールやマナーなどと合わせて詳しく解説していきます。

カビた鏡餅の処分方法

鏡餅は早い地域だと12月13日以降からお正月飾りとして飾り始め、1月11日から15日頃の鏡開きで鏡餅を割って食べることが多い風習です。

最近は真空パックタイプの鏡餅が主流ですが、つきたてのお餅で作った鏡餅などの場合はカビが生えてしまう事もあります。

後述で詳細に解説しますが、カビの生えた鏡餅は大変健康に悪いため食べずに処分が必要です。

具体的な処分方法として以下の方法をご紹介します。

自治体のゴミに出す

多くの自治体では、カビが生えた鏡餅を一般家庭ゴミとして捨てることができます。しかし、その際にはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

まず、地域によってゴミの分別ルールが異なるため、鏡餅を「燃えるゴミ」として出せるかどうか、特別な回収日が設定されているかを確認しましょう。

特にお正月後の一定期間は、鏡餅のような祭事用品の処分について、通常とは異なる扱いをする自治体もあります。

さらに、カビが生えた鏡餅は衛生面でも注意が必要です。

カビの胞子が周囲に広がるのを防ぐため、処分する際はしっかりとビニール袋などで包み、密閉して捨てるのがおすすめです。

また、ゴミ収集日までに時間がある場合は、冷凍庫に一時的に保管するという手段もあります。

しっかり密封して冷凍することでカビの進行や悪臭を防ぐことができます。

なお、お正月に大量のゴミが出てしまったような場合、一度に出せる量なのか注意が必要です。

地域によっては、大量のゴミを一度に出すことが制限されている場合があるため、数回に分けて出す、あるいは不用品回収業者を利用するのも一つの選択肢です。

不用品回収業者に回収してもらう

鏡餅を早く処分する必要がある場合や、他の不用品と一緒に処分したい場合には、不用品回収業者を利用するのも一つの手です。

不用品回収業者なら家庭ゴミとして処分しにくいものや、ゴミ出しのタイミングが合わないときでも柔軟に対応してくもらえます。

回収のスケジュールを自由に調整できるので、忙しい方や自治体のゴミ収集日が合わない場合でも、スムーズな処分が実現します。

特に、年末年始や引っ越し時期など、処分品が大量に出る際に一括で回収してもらえるため便利です。

料金については、回収業者によって異なりますが、事前に見積もりを取ることで予算に応じたプランを選ぶことができます。

また、まとめて依頼することで割引サービスが適用される場合もあります。

カビた鏡餅だけでなく、他の不用品も一緒に処分することで、家の中をすっきりさせることができるでしょう。

なお、業者を選ぶ際は信頼できる会社を選ぶことが重要です。

口コミや評価を確認し、適切な処分方法を守っている業者に依頼することで、トラブルを避けられます。

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カビた鏡餅の処分前のお清め手順

鏡餅は歳神様をお迎えするためのお供え物であり神聖な意味を持っているため、処分する場合はお清めを行ってから廃棄することが一般的です。

鏡餅は年神様が宿る依り代でもあるので丁寧に扱いましょう。以下は、カビてしまった鏡餅を処分する前に行うべきお清めの手順です。

カビた鏡餅の処分に関する注意点

カビた鏡餅を処分する際には、いくつかの注意したい点があります。

特にカビた鏡餅を食さない方が良い理由や、多くの場合はどんど焼きなどで処分できないといった現状は、事前に把握しておくことが重要です。

それでは、具体的な注意点について見ていきましょう。

カビた鏡餅を食べて処分するのはNG

カビが生えた部分を取り除けば食べられるのではないかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、カビの根は見えない奥深い部分まで入り込んでいます。

また、胞子も広範囲に広がっているので、目に見えている部分を取り除くだけでは全てのカビを無くすことは不可能です。

主に餅に生えるカビの種類として、

• クロカビ（黒カビ）
• コウジカビ（麹カビ）
• アオカビ（青カビ）
• アカパンカビ（赤パンカビ）
• ケカビ（毛カビ）
• カワキコウジカビ（乾き麹カビ）

などがあります。

中でもクロカビ（黒カビ）やアオカビ（青カビ）は、発がん性物質や毒素を持つカビです。

またこのクロカビ（黒カビ）が持つアフラトキシンという成分は非常に耐熱性があります。

食材にアフラトキシンが存在する場合、加熱してもその毒性は残るため除去することはできません。

鏡餅を焼けば大丈夫ということはないので、安全と健康のためにもカビた鏡餅は絶対に食べないようにしましょう。

どんど焼きでは処分できないことが多い

「どんど焼き」はお正月の飾りやしめ縄を燃やして供養する行事です。

ですが、鏡餅は基本的に鏡開きで食べるものですので、そもそも神社で鏡餅は受付けていないというケースが多くなっています。

また近年は、環境保護や防火の観点から、燃やせるものが限られていることがあります。

紙や木製の正月飾りや藁製品は許可される場合が多いですが、パックされているタイプの鏡餅などはパッケージがプラスチックゴミですので分別が必要です。

鏡餅をどんど焼きで処分しようと考えている場合は、まず神社や主催者に対応可能かを確認することが重要です。

自宅の庭でのどんど焼きは違法

ご自宅の庭などで「小さなどんど焼きをして処分すれば良いのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかし、これは廃棄物処理法という法律上で違法行為にあたる可能性が高くなり注意が必要です。

日本では屋外でのゴミ焼却は厳しく制限されており、自治体のルールでも違反となる可能性があります。

キャンプファイヤーなどの軽微なたき火は問題無いとされていますが、家庭ゴミを燃やして焼却処分するのは違法となります。

何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。

引用元：廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第十六条の二

この場合、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性がありますので自宅で鏡餅を焼却処分するのは避けましょう。

鏡餅の処分時期とマナー

鏡餅は、単なる飾りではなくお正月の間に神様や祖先への感謝を込めて供えるものです。

そのため、処分のタイミングや方法にも一定のマナーが存在します。地域によっても処分時期や方法に違いがありますが、基本的な考え方を以下にまとめます。

鏡餅を処分するタイミング

鏡餅の処分は「鏡開き」の日を目安に行います。

多くの地域では鏡開きは1月11日から15日頃に行われることが一般的です。

そのため、カビた鏡餅を廃棄する場合も、可能であれば鏡開きのタイミングに合わせて処分するのが理想的です。

鏡開きは、年神様にお供えした鏡餅を下げ、無病息災を祈る伝統的な行事となっています。

このタイミングに合わせて処分することで、神様や先祖への感謝の意を込めた、節目を意識した行為となり、礼儀や信仰の面でも整合性があります。

しかし、カビが進行してしまった場合や、衛生上の問題がある場合は、無理に鏡開きの日まで待たずに、適切なタイミングで処分することを優先しましょう。

最も重要なのは、処分する際にお清めを行ったり、感謝の気持ちを込めて適切に処分することです。

地域ごとの処分方法の違い

鏡餅は基本的に鏡開きで食すものなので、どんど焼きに持ち込んでお焚き上げしてもらうものではありません。

そのため、カビてしまった鏡餅を地域のゴミとして処分する必要が出てきますが、真空パックタイプの鏡餅などは特に容器を外して分別する必要があります。

お住まいの自治体の指示に従い適切な方法で処分をしてください。

自治体によっては、燃えるゴミの日に出すか、指定された廃棄場所に持ち込まなければならない場合もあるので不明な場合は事前に確認しましょう。

なお、鏡開きの日に丁度良く地域のゴミ回収の日と重なるかは運次第です。

絶対にこの日に捨てなければならないという事はありませんのでカビの進行や衛生面を考慮して適切なタイミングで捨てることが大切です。

お住まいの地域のルールに従い、丁寧に処分することで、気持ちよく新年を迎える準備を整えましょう。

カビのはえた鏡餅ほか不用品処分は「粗大ゴミ回収本舗」が迅速対応

「自治体のゴミ回収でカビが生えた鏡餅を処分する方法がよく分からない」という方だけでなく、その他の不用品の処分に困っている方も多いのではないでしょうか。

そんな時に頼りになるのが「粗大ゴミ回収本舗」です。迅速で丁寧なサービスを提供しており、不要な品物をまとめて回収いたします。

特に、年末年始の片付けや引っ越しのタイミングで大量のゴミが出る場合には、専門業者に依頼することで手間が省けるだけでなく、しっかりと分別して対応するので安心です。

カビた鏡餅の処分も含め、不用品の処理に困ったら、ぜひ一度ご相談ください。

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