不用品回収と粗大ゴミ回収どちらが良い？メリットデメリットを比較

粗大ゴミが出たとき、「まずは役所に電話して回収してもらうもの」と考える人は多いようです。確かに料金だけ見れば、役所の回収はとても安く感じられます。しかし、処分にかかる手間や時間まで含めて考えると、本当にお得と言えるのでしょうか。

この記事では、粗大ゴミの回収を役所に依頼する場合と、不用品回収業者に依頼する場合のメリット・デメリットを比較してみました。

粗大ゴミや不用品といっても種類はさまざまです。そこで今回は、品目ごとに分けてわかりやすく比較していきます。

大物家具の場合

役所に頼んだ際の費用感

ピアノやベッド、ソファ、タンスなどを例に紹介します。

例：東京都港区

• ソファ一人用：700円
• ソファ二人以上用：1,800円
• マットレス：1,000円
• シングル：1,000円
• セミダブル・ダブル：1,800円

例：埼玉県さいたま市

• スプリング入りマットレス：2,160円
• ベッド部分：540円
• 1人掛けソファ：1,080円
• 2人掛け以上：2,160円
• タンス：540円

料金は安くすみますが、家電を道路まで運び出す作業は自分で行う必要があります。

マンションなどの上階から1階まで運ぶには、人手がないと難しく、手伝ってくれる人がいない場合は実質的に不可能です。

不用品回収業者に頼んだ際の費用感

自分で楽に道路まで運び出せる物なら、役所の粗大ゴミ回収が安くて便利です。ただし、タンス・ソファ・マットレスなどの大型家具を処分する場合は、不用品回収業者に依頼する方がスムーズでおすすめです。

• マットレス：5,000円以上
• シングルベッド：5,000円程度
• ソファ（2人掛け）：5,000円程度

料金が高く感じられるかもしれません。とはいえ、一人では持ちきれない大きな粗大ゴミを、家やマンションの壁を傷つけずにスムーズに運び出すのは簡単ではありません。

マンションの2階以上からの搬出や、アパートの狭い階段での運搬、戸建てでも2階から降ろす作業となれば、プロの手が必要になります。

無理をするとケガをしたり、家財を破損する可能性もあります。安全のためにも、不用品回収業者に依頼することを強くおすすめします。

リサイクル家電の場合

役所に頼んだ際の費用感

家電リサイクル法の対象製品（テレビ、冷蔵庫、エアコンなど）は、役所の粗大ゴミ回収では引き取ってもらえません。最も安く処分する方法は、リサイクル対応業者へ自分で持ち込むことですが、その手続きが少し面倒です。

まず、リサイクル料金は「公共料金」として郵便局で支払います。窓口でただ支払うだけではなく、廃棄する家電の種類やメーカーなど、必要事項を備え付けの申込書に記入する必要があります。

そのため、事前に必要な情報を調べておかないと、郵便局と自宅を2〜3回往復することになりかねません。

• 1）メーカー名
• 2）テレビについては画面サイズ、冷蔵庫・冷凍庫については内容積。

冷蔵庫の内容積は普段あまり意識しないため、わからないことが多いでしょう。その場合は、冷蔵庫の型番をインターネットで検索して調べるのが確実です。

必要な情報がそろったら、郵便局で申込用紙に記入し、リサイクル券を購入します。その券を持って処分業者へ搬入します。料金の目安は、冷蔵庫が3,000〜4,000円台、洗濯機が2,000円台、パソコンは3,000円台程度です。

自分で運び出せない場合は、運送業者に依頼する必要があります。大型の冷蔵庫やエアコンは送料も高く、洗濯機で5,000円以上、冷蔵庫なら10,000円以上かかることもあります。

家電量販店でもリサイクル家電の回収を行っており、リサイクル料金と収集運搬費を支払えば適切に処分してくれます。新しい家電を購入する際には引き取りサービスがあることも多く、値引きと合わせて依頼するのが結果的にもっともお得な方法と言えるでしょう。

一方、買い替える予定がなく、「面倒な手続きは嫌だ」「高い処理料や運搬費は払えない」という場合は、もう不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。

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不用品回収業者の場合

市区町村から許可を受けている不用品回収業者なら、リサイクル対象の家電でも引き取ってもらえます。パソコンやエアコンのように部品を再利用できるものは、無料や買い取り価格で引き受けてもらえる場合もあります。

リサイクルセンターに直接持ち込むと、品目によっては1万3,000円ほどかかることがありますが、不用品回収業者なら5,000～1万円程度で済む場合もあります。

さらに、郵便局での支払いや申込書の記入も不要で、電話一本で自宅まで引き取りに来てくれるので、とても便利です。ただし、中には法外な料金を請求したり、無許可で営業する悪質業者もいるため、利用する際は注意が必要です。

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リサイクル家電以外の家電品の場合

役所に頼んだ際の費用感

環境への影響が比較的少なく、家電リサイクル法の対象外の家電製品は自治体で回収してもらえます。

掃除機・扇風機・照明器具・炊飯器・オーブンレンジなどは、大きさが自治体の基準を超える場合は粗大ごみとして出す方がお得です。小型であれば、多くの地域では不燃ごみとして処分できます。

電子楽器も家電リサイクル法の対象外です。サイズが大きいものは粗大ごみ扱いになりますが、専門業者で買い取りしてもらえる可能性もあります。

例：東京都港区

• 掃除機・扇風機・加湿器・除湿機・浄水器・照明器具・炊飯器・食器乾燥機・ハロゲンヒーター・オーブンレンジなど…300円
• 食器洗浄乾燥機…1,000円
• エレクトーン・電子ピアノ…1,800円

例：埼玉県さいたま市

• リサイクル法対象外の家電で、90cm以内のものは不燃ごみとして排出可能
• エレクトーン・電子ピアノは粗大ごみ扱いで540円

不用品回収業者に頼んだ場合

不要な家電だけを単体で処分する場合にはあまり向きませんが、他の不用品とまとめて処分するなら、不用品回収業者に依頼するのが便利でお得です。

不用品回収業者には「トラック積み放題」などの定額プランがあり、安心して利用できます。ほかの不用品が出揃ってから、まとめてお願いするのも一つの方法です。

粗大ゴミ処分は量によってその方法を使い分けよう

役所に粗大ゴミを出すメリットは、料金が安いことです。1～2点ほどの少ない量であれば、役所に電話して依頼するのが、費用も手間も抑えられておすすめです。

ただし、ゴミの量が多い場合や、自分では道路まで運び出せない大きな粗大ゴミがある場合は、不用品回収業者に依頼した方が結果的にお得に処分できることがあります。

そのような時は、粗大ゴミ回収本舗にご連絡いただければ、すぐに状況を伺ってお見積もりを提示し、最適な方法で回収いたします。

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