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別々の問題と思われがちなセルフネグレクトとゴミ屋敷ですが、この2つには大きな相関関係が指摘されています。
さらにこの両者は、若者から高齢者まで社会全体の問題として深刻化しています。
ゴミ屋敷もセルフネグレクトも、本人にとっても、周りの人にとっても、社会にとっても解決しなければならない問題です。
なんとかしたいと思っている方のために、ゴミ屋敷とセルフネグレクトの原因と対策、治し方を解説します。
目次
セルフネグレクトという言葉を見かけるようになって久しいです。ニュースなどでもよく使われます。だいたいのイメージはわかっているつもりですが、ここでもう一度、基本をしっかり押さえておきましょう。
「ネグレクト」とは、親が子供に対して育児を放棄することを言います。「セルフ・ネグレクト」とは、文字通り、セルフ（＝自身）の世話を放棄することをいいます。
いろいろな理由によって、生存のために必要な衛生や健康、安全を維持するための自分自身への世話を怠り、損なってしまうこと、またはそこに至るまでの行為のことを指します。
決定的にセルフネグレクトになる前には、セルフネグレクトの前段階を示す指針は、以下のようなものです。
一例ですが、上記のようなサインに周りの人が気づいて、手を差し伸べるだけでずいぶん変わります。SOSに気づいてほしいと思っている方も多いです。
セルフネグレクトになるとどのようになるでしょうか？症状をリストアップしました。あなた自身、またはあなたの周りの人がいくつぐらいあてはまるかチェックしてみてください。
自分自身や自分自身が暮らす住環境などに無関心だけでなく、対人、対社会に対しても無関心になっていきます。
セルフネグレクトになるのは、老若男女を問いません。そして、セルフネグレクトになる原因には、さまざまなものがあります。思い当たるものがあれば、ひとつずつ解決していくことが、遠回りのようですが正攻法です。
今、多くの人がオーバーワーク、ストレスフルな生活を余儀なくされています。
過労、ストレス過多が長期間にわたって続くと、それから自分を守ろうとして、外部からの刺激をシャットアウトしてしまいがちです。それによって、何をするのも億劫になります。何か言っても、「面倒くさい」が口癖になっているなら、要注意です。
経済的困窮は、セルフネグレクトを引き起こす大きな原因のひとつです。
経済的に困窮すると生活に余裕がなくなり、食事や家事をしなくなったり、買い物や病院に行かなくなったりします。健康保険にも未加入になり、病気になっても病院に行けない場合もあります。
高齢者の場合は特に、老後の蓄えがなく年金だけでは暮らしが成り立たず、また、認知症などで金銭管理がむずかしくなったことも理由になります。
セルフネグレクトは、うつ病や統合失調症などの精神疾患に悩む人々が、自分の健康や生活に対して無関心になることが原因で引き起こされることがあります。
また、経済的困窮によって、通院・治療を継続できないなどの場合は、さらに悪化することも考えられます。
認知症などによって引き起こされる判断力の低下、決断力の欠如が、セルフネグレクトを引き起こします。
特に、一人暮らしの高齢者では、認知症を発症していることに誰も気づかないまま、進行していく場合はとても危険です。
若い人の場合、極度のいじめなどによっても、判断力の低下を引き起こすこともあります。
生活を維持・管理するためには、ある程度以上の体力が必要です。老齢による身体機能の低下によって、したくてもできない状況が続くとセルフネグレクトになっていきます。
若年者の場合も、一時的なケガや病気で体が思うように動かせない場合にも、「できない」から「しない」にかわっていくことがあるので注意が必要です。周囲の適切なサポートで防ぐこともできます。
いろいろな原因で引きこもってしまったため、セルフネグレクトになるのか、セルフネグレクトによって引きこもってしまうのか、卵とニワトリがどちらが先かのような答えが出ない問題です。
引きこもりの人は、社会から孤立しているため、セルフネグレクトに陥っていても、周りが気づきにくく、他人からも指摘されることがないため、セルフネグレクトがエスカレートする危険性があります。
長年共に暮らした伴侶やペットの死を受け入れられず、茫然自失状態が長く続く場合があります。
何も考えられず、何も手につかずという状態が続くと、そのままセルフネグレクトにつながっていく場合もあります。
大切な人やペットの死だけでなく、長年住み慣れたところから子どもの家への引っ越したなどの環境の激変もセルフネグレクトに結びつきやすいです。
【関連記事】ゴミ屋敷は心の病気のせい？7つの精神疾患と対処法について、さらにお知りになりたい方はこちらの記事もどうぞ！
ゴミ屋敷は心の病気のせい？7つの精神疾患と対処法を解説します
心の病気が原因でゴミ屋敷になってしまう可能性があります。今回は、ゴミ屋敷に関わる7つの精神疾患と対処法をお伝えします。
セルフネグレクトの深い沼に陥る前に対処できれば、本人の苦しみを軽減することができます。そのためには、できるだけ早く、異変に気付くことです。あらゆる病気に言えることですが、セルフネグレクトを防ぐためには、早期発見が効果的です。
過労やストレスに傷ついている人、精神疾患に苦しんでいる人、環境の激変について行けていない人に、自分自身の自覚が大切というのは、少々酷かもしれませんが、やはり病気は自分の力を信じて対処していく以上に効果的なことはありません。
セルフネグレクトになりがちな人の口癖「面倒くさい」を少しだけ封印してみませんか？すべてを封印するのが無理でも、十のうち一つでも二つでも動いてみると、変化が起こります。
あなたの辛さはみんなが理解してくれますから、「辛い！」ということを遠慮なく発しましょう。
いっしょに暮していれば、お風呂に入る頻度が減った、食事を摂らなくなったなどの変化、何にたいしても「面倒くさい」が口癖になったなどの変化に気づけると思います。
一人暮らしをしている人、特に遠くに離れて暮らしている場合には、なかなか変化に気づきにくいです。ただ、メールの返事が来なくなった、帰省しなくなったなどの兆候があれば、一度、覗いてみるのも方法です。
変化に早く気づければ気づくだけ、対処の方法の選択肢は増えます。
ただ、こちらのサポートを拒否する場合もあるので、その場合は、次項の方法を考えてみましょう。
周囲の人のサポートを受け付けない、拒否する場合も多いです。身近な人には、逆に心を開けない場合や、お互い感情的になる場合も少なくないからです。
そんなときでも、他者や専門家の助言には耳を傾ける場合もあります。多くのセルフネグレクトの人が「なんとかしなきゃ」と思っているのも事実です。
今や、セルフネグレクトは大きな社会問題となっていますから、行政や医療機関でも相談窓口があります。本人が行くことを拒んでも、周囲の人だけが相談に行くこともできます。相談を通して、ヒントがもらえることもあります。
セルフネグレクトでは、自分自身のケアをしなくなるのと同時に、自分の住環境に対しても興味・関心を失い、維持・管理がむずかしくなることが多いです。
その結果、汚部屋からゴミ屋敷にエスカレートしていくことが多いです。セルフネグレクトが原因でゴミ屋敷化した場合の対処法をまとめました。
ゴミや物にあふれ、異臭や害虫なども発生し、日常生活を送ることもできないような住環境になっている場合、住環境を整えるだけで、心身ともに変化が起こります。
溜めに溜め込んだゴミや物を本人だけ、家族だけで片付けるのは困難です。
ここは、本人の了解を得たうえで、プロの業者に依頼してみることをおすすめします。本人だけ、家族だけだと遅々として進まなかった片付けが一日もあれば片付きます。
環境の変化が、気持ちの変化につながる事例はいっぱいあります。
セルフネグレクトが原因でゴミ屋敷化しているようだと気付いたら、放置しないことが大切です。たとえ、１か月に一度でも顔を見に行くことが大切です。「周りの人に見放された」という思いを持たせないようにしましょう。
最初は部屋に入ることさえ拒否されることもありますが、無理に押し入ったり、本人の発言を拒絶したりせず、「いつも気にかけてるよ」というメッセージを伝え続けましょう。
拒絶していても、そのメッセージは必ず受け取ってくれているはずです。根気良く続ければ、どこかの時点でドアが開きます。あきらめずに、信じましょう。
セルフネグレクトと同時に、ゴミ屋敷も社会問題化していますので、行政にもゴミ屋敷についての相談窓口があります。
ゴミ屋敷の住人が行政から受けられる支援は主に4種類あります。福祉の支援、精神的な支援、経済的な支援、市役所や自治体の支援です。お住まいの自治体に相談すれば、適切な部署につないでくれますから、躊躇せず相談してみましょう。
医療機関でも、精神科や心療内科では、ゴミ屋敷になる人についての相談、受診ができます。
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ゴミ屋敷業者おすすめ5選！プロに任せてあらゆるゴミを片付けてしまおう
部屋の片付けから掃除までを徹底的にしてくれるおすすめゴミ屋敷業者を5社ご紹介します。短時間でゴミ屋敷を片付けることができます。
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