この記事では、空き家となったゴミ屋敷の片付け方法とその費用について解説します。

2023年時点で空き家は日本全国に約900万戸も存在しており、近年は老朽化による倒壊が社会問題となっています。

空き家の片付けを自力で行うのは非常に手間がかかるため、多くの場合、片付け業者に依頼することが必要です。

本記事では、ゴミ屋敷の片付け業者による具体的な片付け方法や、業者に依頼する際の費用について詳しく説明します。

空き家のゴミ屋敷の片付け方

空き家のゴミ屋敷は親の死去や転居が主な原因です。

具体的には、

• 遺品整理が面倒で放置している
• 親の転居前の荷物がそのまま残っている

などがよくあるケースで、こうした状況に対処するためには、以下のような方法で片付けを行うことができます。

自治体のゴミ収集に出す

多くの家財は家庭ゴミとして処分可能です。

しかし、現在の居住地から離れた場所にある空き家を片付けるのは、以下のような理由により大変な手間になります。

• 分別ルールや収集日を把握する必要がある
• 収集日が少なく計画性が求められる（例：粗大ゴミの収集日は月1回など）
• ゴミに出せない品目がある（例：テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、タイヤ、ピアノなど）
• 集積所には大量のゴミを一度に出せない
• 遠隔地だと交通費や滞在費がかかり、負担が大きい

限られた滞在時間内でゴミ屋敷を片付けるのは容易ではありません。

加えて、自治会によっては集積所へのゴミ出しを断られることもあります。

念のため、ゴミ出しは地区の自治会長などに確認してから行うようにしましょう。

ゴミ処理施設に持ち込む

粗大ゴミを含む家庭ゴミは、ゴミ処理施設への持ち込み処分が可能です。

収集日を待つ必要はなく、料金も安いですが、次のような注意点があります。

• 車でしか持ち込めない（徒歩や自転車は不可）
• 施設職員はゴミを車から降ろすのを手伝ってくれない
• その地域の住人しか持ち込めないことがある

詳細は「自己搬入　福岡市」などで検索すれば、自治体ホームページで確認可能です。

「レンタカーでの持ち込みは可能か」「他市に住む相続人でも持ち込みは可能か」など、細かい対応については役所や施設にお問い合わせください。

ゴミ屋敷の片付け業者に任せる

空き家のゴミ屋敷を自力で片付けるのは現実的ではないため、通常はゴミ屋敷の片付け業者に任せることになります。

分別や運搬は一切不要ですし、自治体のように回収不可能な品目もありません。

一軒家のゴミ屋敷でも3日もあれば、家の中のゴミを完全に撤去してくれます。

以下に片付け業者の主なサービスをまとめてみました。

立ち会い不要の片付けは次のような人におすすめです。

• 遠方で時間がない、旅費を節約したい
• 残っている家財に興味がない
• 必要な物と不要な物の整理が終わっており、あとは片付けるだけ

一方で、「捨てたくないものを捨てられた」というトラブルは起こり得るので、事前に細かい打ち合わせが必要になります。

空き家のゴミ屋敷の片付け業者の費用相場

ここではゴミ屋敷の片付け費用や清掃費用を解説しています。

片付けの費用相場

ゴミ屋敷から大量のゴミが出る場合、費用はパックプランで計算されるのが一般的です。

パックプランとは、回収量に応じて料金をまとめて計算するシステムのことで、ゴミ1つ1つの処分費用を抑えることができます。

パックプランの相場は次の通りです。

分かりやすく説明すると、ワンルームで3～5万円、一軒家で20万円～が相場です。

もう一つの参考データとして、国民生活センターの調査による遺品整理サービスの平均支払額は32万円という数字があります。

清掃サービスの費用相場

ハウスクリーニングの費用相場は次の通りです。

（※三井のリハウスHPより引用）

消臭・除菌の費用相場は以下になります。

（※ダスキンHPより引用）

害虫・害獣駆除の費用相場は以下になります。

費用は家の状態で大きく異なるので、必ず現場見積もりを頼むようにしましょう。

追加料金についても業者に詳しく聞くことが重要です。

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費用が安いゴミ屋敷の片付け・清掃業者おすすめランキング！費用相場とは

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2024年06月30日

空き家のゴミ屋敷を放置することのリスク

ここでは倒壊などの空き家のリスクについて解説しています。

倒壊の危険がある

現在日本では、老朽化した空き家の倒壊が社会問題になっています。

日本は木造家屋が多い国です。木造家屋は損傷や湿気に弱く、きちんと管理しないと老朽化が進み、最終的には自然倒壊する恐れがあります。

中でも1981年の耐震基準改正前に建てられた建物は、震度6以上の地震には耐えられないので注意しましょう。

さらにゴミ屋敷の場合は、

• 大量の不用品が建物に負荷をかけやすい
• 通気性が悪く木材が腐食しやすい
• ゴミを食料源として、シロアリなどの害虫が発生しやすい

といった問題点があり、倒壊の可能性は大きく増します。

ブロック塀やフェンスの倒壊も考えなければなりません。

例えば2024年6月の埼玉県では、住宅を囲むフェンスが基礎部分ごと倒壊し、近くで遊んでいた男の子が倒壊に巻き込まれ頭に大怪我を負っています。

このような倒壊事故が起きた場合、損害賠償等を請求されることもあるので、空き家の放置は大変危険です。

放火の危険がある

「人目に付かない」「簡単に侵入できる」「外観が古く脆そう」「周りに燃えやすい物が多い」

これらは放火されやすい家の特徴です。

管理されていない空き家はそれだけで放火の対象となり、空き家がゴミ屋敷なら放火の可能性は格段に上がります。

逆に言うとゴミを片付けて進入禁止の立て看板を置き、「建物が管理されている」とアピールするだけでも放火対策として十分に効果的です。

近所に迷惑がかかる

空き家の放置は他にも多くのリスクがあります。

• 害虫、害獣が繁殖する
• 悪臭が発生する
• 草木が伸びて景観が悪化する
• 未成年のたまり場になる
• 不法投棄のターゲットになる

害虫や悪臭は近隣住人に対する直接的な被害であり、損害賠償を請求されることがあります。

他の項目も景観と治安の悪化を引き起こすもので、近所にとっては大きな迷惑です。

通常価格で売却できない

ゴミ屋敷の売却価格は次のように計算することが可能です。

売却価格＝通常価格の6～7割－ゴミ片付け費用－リフォーム費用（または建物解体費用）

ゴミ屋敷の買取業者はゴミ屋敷をリフォームもしくは解体してきれいな状態にし、販売することを目的としています。

つまり、ゴミ屋敷の現状のまま売っても「片付け費用」などが差し引かれるため、手元に利益はあまり残りません。

通常価格で売りたいなら片づけるしかないですし、リフォームして売るなら特殊清掃や消臭も必須です。

【関連記事】ゴミ屋敷の火事について詳しく知りたい方はこちら

ゴミ屋敷は火事の原因になる！火災・出火の責任や放火のリスクも解説

ゴミ屋敷における火災の原因を解説しています。刑事責任や損害賠償などのリスクや、火災対策についても紹介しているのでぜひご覧ください。

2024年05月19日

空き家のゴミ屋敷に関する行政の対応

ここでは空き家に関する行政の支援や罰則をまとめています。

空き家補助金制度

全国の自治体は、空き家を解消するために家財処分費、解体工事費、リフォーム費の一部を助成する事業を実施しています。

補助金の種類や対象者は自治体ごとに様々です。以下はその一例になります。

福岡市・・・・空き家を活用する人にリフォーム費と家財処分費の一部を助成

北九州市・・・空き家を活用する人にリフォーム費、古い空き家の所有者に解体工事費の一部を助成

倒壊の恐れがあるブロック塀の除去費用の助成金というのもあり、福岡市や北九州市を始め多くの自治体で利用可能です。

補助金額や対象者など詳しくは自治体窓口にお問い合わせください。

空家法と空き家条例に基づく罰則

国の空家法と自治体の空き家条例には、特定空き家（※ゴミ屋敷や倒壊しそうな空き家）に対する罰則が規定されています。

以下は罰則が適用されるまでの流れです。

1. 特定空き家の認定
2. 改善の助言や指導
3. 勧告（違反すると固定資産税の減免措置を解除）
4. 命令（違反すると50万円以下の過料）
5. 行政代執行

空き家が建っている土地部分に関しては、通常、固定資産税が6分の1に減免される特例措置が設けられています。

ですが行政からの勧告に従わない場合、その特例措置を受けられません。

最も重い罰則である行政代執行とは、行政による強制的な改善措置のことです。

法律に基づいてゴミを撤去したり、倒壊しそうな家屋を解体することが可能で、かかった費用は所有者に請求されます。

相続登録の義務化

不動産登記法の改正に伴い、2024年4月からは相続登記の申請が義務化されています。

空き家などの不動産を相続した相続人は、その所有権の取得を知った日から3年以内に、相続登記の申請をしなければなりません。

違反者は10万円以下の過料の対象となります。

空き家バンク制度

空き家バンクとは、全国の自治体が運営している空き家の情報提供ウェブサイトのことです。

空き家の所有者から集めた情報をウェブ上で公開し、購入・居住希望者に物件情報を提供することで、空き家売買（または賃貸）のマッチングを行っています。

空き家バンクは市町村単位で運営されており、詳細は「空き家バンク　福岡市」などで検索可能です。

空き家のゴミ屋敷の片付けなら粗大ゴミ回収本舗にお任せ

https://sodaigomi-kaishu.com/fukuoka/

粗大ゴミ回収本舗は九州北部で空き家とゴミ屋敷の片付け、遺品整理、生前整理を行っております。

弊社では様々な不用品回収のパックプランをご用意しており、ワンルームから一軒家までのゴミ屋敷に対応可能です。

パックプランの料金は以下になります。

Sパック：9,800円～

Mパック：34,800円～

Lパック：54,800円～

LLパック：無料お見積り

立ち会い不要の片付けも承っておりますので、ご利用頂ければ、片付けの手間を大幅に削減することができます。

その他、ハウスクリーニング、消臭除菌、害虫駆除などの清掃サービスもお任せ下さい。

一括のお支払いが難しい場合は、分割手数料無料の分割払いもご利用頂けます。

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