本記事では、捨て活を準備・実践・持続の三段階に分けて解説しています。

「捨て活」とは文字通り、物を捨てる活動を意味します。

カジュアルな意味で使われる事が多く、何を残すかにも重点を置いているため、気楽に始められるのが特徴です。

捨て活の基本はゆるく・楽しくです。無理なく片付けの習慣を身に着けて、ミニマリストを目指しましょう。

 

捨て活のスムーズな始め方

 

実際に作業に入る前に、捨て活で押さえるべきポイントを簡単に確認しておきましょう。

 

捨てる・捨てないの基準を決める

まずは頭の中で、何を残すかを大雑把にイメージします。

• いま必要な物
• 買い取りに出せそうな物
• 大切な思い出の品

 

これを怠ると、後でダンボール箱を漁ったり、書籍の束を解いたりといった無駄な作業が発生します。

捨て活リストを作って、より厳密に仕分けるのもおすすめです。

 

迷ったら時間を置く

迷ったら保留というのは捨て活ではよく知られた言葉です。

捨て活は大掃除と異なり、長いスパンで取り組む活動です。

特に写真や手紙などは一度捨てたら取り返しがつきません。一度脇において、後でゆっくりと考えましょう。

 

小さな場所から始める

いきなり押し入れをひっくり返す必要はありません。

机の引き出しや、いつも持ち歩いているバッグやポーチ。

こうした所を片付けるのも立派な捨て活です。

 

何より毎日使う場所がきれいになれば、捨て活の効果を身近に感じられて、モチベーションの維持につながります。

 

 

捨て活で捨てる物と捨てる順番

 

基本的には処分に迷わない物を優先して片付けます。

 

紙くず・ダンボール

最初に手を付けるのは明らかにゴミと判断できる物です。

こうした物は判断に迷いませんし、忙しい平日でも毎日片付けられます。

 

具体的には「新聞」「雑誌」「段ボール」「紙パック」「雑紙（ざつがみ）」などが挙げられます。

これらは自治体の分別リストでは古紙類に該当し、全て資源ゴミとして処分できます。

 

雑紙とは、資源化可能な紙類のことです。

写真、レシート、食品や油で汚れた紙などは、雑紙（資源ゴミ）ではなく、燃えるゴミに分別されます。

処分の際は自治体の分別リストを参考にして、雑紙とそうでない物をしっかり区別しましょう。

 

粗大ゴミ

次は捨てたいけど、面倒で放置している物です。

使わなくなった家具や電化製品など、家の空間を大きく占有している物を片付けます。

粗大ゴミを処分すれば空間にゆとりが生まれ、今後の捨て活が楽になるので、２番目に置いています。

 

粗大ゴミは、自治体や不用品回収業者などで処分できます。

両者の違いは、運び出しを手伝ってくれるかどうかです。

自治体は料金は安いのですが、粗大ゴミを家の外まで運ぶ必要があります。

 

家具と電化製品は家具店や家電量販店でも処分できますが、新しい商品を買わないと引き取ってもらえない場合があります。

 

日用品・生活雑貨

３番目は「いつか使うかもしれない」「まだ使えるかもしれない」と処分をためらっている物です。

例えば、大量の割り箸、貰い物のタオル、衝動買いした１００均グッズなど。

使う時期や目的が不明な物は、捨て活を機会に処分します。

 

服・食器

４番目は捨てる・捨てないで迷いやすい物です。

洋服、食器、古本、子供のおもちゃ、思い出の品。

これらは判断に時間がかかるので、毎日暇を見つけて少しずつ処分していきます。

 

服を何枚残すかですが、毎日違う服で過ごす場合、必要なのは単純計算で５６枚です。

（上下２枚×７日×４シーズン＝５６枚）

参考までに、ミニマリストが持つ服の平均枚数は、男性１５～４０枚、女性２０～５０枚になります。

 

【関連記事】服の処分について詳しく知りたい方はこちら

服を捨てられない人必見！断捨離のコツと捨てる服の選び方

 

タンス・収納ケース

最後は収納に使っていた物です。タンスや収納ケースなど、捨て活で空になった物を片付けていきます。

これには不用品の処分という目的の他に、捨て活のリバウンド防止という効果もあります。

 

余分な収納スペースがあれば、「ここに何を入れよう」と考えて、無駄な物を買ってしまいがちです。

捨て活の効果を長続きさせるためにも、余計な収納は手放すようにします。

 

毎日続けられる捨て活のコツ

 

ここでは捨て活を三日坊主で終わらせない方法について解説しています。

 

毎日５分の捨て活を心がける

５分は捨て活をサボりがちな人でも続けられる、ちょうどいい時間の長さです。

 

• 部屋を横切るついでに床を片付ける
• クローゼットを開けたら捨てる服がないか探す
• 帰宅後にバッグの中身を整理する

 

５分でできることはたくさんあります。

目の前の１つを毎日５分。これを意識して、捨て活を続けてみてください。

慣れてきたら、１０分１５分と時間を伸ばしてみましょう。

 

１つ買ったら１つ捨てる

捨てる物がない時は、新しい物を買わないようにします。

これは特に、服や靴を買う時に意識しておきたいルールです。

 

服も靴も、数を揃えても全部着回すことはできません。

それよりもクローゼットを１軍の服だけにした方が、おしゃれをより楽しめます。

 

楽な処分方法を選択する

捨て活は、50代を目前に始める人が多いと言われています。

50代にしろ60代にしろ年齢的に無理が利かない年頃なので、捨て活で大変な場面は多々あります。

 

例えば捨てる物が多いと、分別と運搬が面倒です。

体力的に処分が追いつかず、途中で諦めてしまうかもしれません。

 

粗大ゴミを処分する時は、分別は楽なのですが、運ぶのが重労働です。

特に自治体の粗大ゴミ回収では、粗大ゴミを出すのは収集当日の朝です。一部地域を除き前日の夜には出せません。

朝早くに重い物を運ぶのはかなり大変ですし、知り合いに手伝いを頼みにくい時間帯でもあります。

 

このような時は不用品回収業者などを活用して、楽な方法を選ぶようにします。

 

捨て活の効果を有名人の体験談で紹介

 

他人の捨て活に習う所は多くあります。

有名人の捨て活とはどういうものなのか、見ていきましょう。

 

北川景子（女優）

ミニマリストであり、熱狂的な宝塚ファンとして知られる北川景子さん。

宝塚グッズを収納するために、服も食器も最小限に留めているのだそうです。

 

北川さんはフジテレビ「ノンストップ！」で次のように語っています。

「ためない。後回しにしない。持ちすぎない。増やさない。4つの“ない”がマイルール」

 

余計な物を買わなければお金も空間も節約できます。

北川さんのように、趣味を捨て活の原動力にするのも良いでしょう。

 

平野ノラ（お笑い芸人）

２０代の頃は汚部屋の住人だった平野ノラさん。

捨て活でシンプルライフを取り入れて、「心にゆとりができた」と言います。

 

「捨て活で家庭円満」というのも平野ノラさんの言葉です。

片付けられない夫を指導しつつ、収納場所や家の動線を改善。

今ではすっきりした部屋に家族３人で暮らし、動画やブログ、書籍などで片付けのノウハウを発信しています。

 

スティーブ・ジョブズ（実業家）

アップルの創業者であり、50代で夭逝したスティーブ・ジョブズ氏。

世界有数の資産家であった一方、ミニマリストとしても知られていました。

 

服も毎回同じです。黒のタートルネックにジーンズ、足元はスニーカーという服装はトレードマークにもなっていました。

そんな彼のミニマリストとしての一面は、アップル製品のシンプルなデザインにも現れています。

 

ここでのメリットは時間とエネルギーの節約です。

物を選ぶ時間や、決断に費やすエネルギー。これらを節約して空いた分を、仕事に充てることが可能です。

もちろん捨て活でジョブズになれる訳ではありません。ただ、余計な気疲れを減らす効果はあります。

捨て活の参考になるYoutubeチャンネル

 

ここでは捨て活に行き詰まった時に参考になる動画をいくつか紹介しています。

 

こんまりちゃんねる

片づけコンサルタントとして世界的に有名な、近藤麻理恵さんのYoutubeチャンネルです。

内容は「片づけを成功させるヒント」や、「片づけのモチベーションを保つ方法」など、心構え的なお話が中心です。

捨て活に行き詰まったら、近藤さんの動画やブログなどを参考にしてみると良いでしょう。

 

主婦ミニマリストかおなし

汚部屋脱出を目指すアラフォー主婦、かおなしさんのYoutubeチャンネルです。

こちらは「服や食器の片付け方」や、「使い勝手の良いキッチンの作り方」など、実践的な動画が中心になります。

「少ない服で着回す方法」など、女性目線によるミニマリスト動画も人気です。

 

samia片付け収納チャンネル

４０代ワーキングマザーsamiaさんによるYoutubeチャンネルです。

内容はその名の通り、様々な収納アイデアに関連する動画が中心です。

他にも「家事がラクになる片付け方」など、家事の効率化にフォーカスした動画も人気となっています。

捨て活のゴミ処分なら粗大ゴミ回収本舗にお任せ

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