身辺整理には、

  • 終活を見据えての生前整理
  • 心機一転を図るための断捨離

などがありますが、どちらも「物を捨てる」という点では共通しています。

たとえば、高齢者施設への入居に伴う生前整理の場合、持ち物は最小限に減らさなければなりません。

また、8割以上の物を捨てる行為を全捨離と言い、近年では関連書籍が発売されるなど注目を集めています。

 

本記事では身辺整理を始める際に知っておきたい手順とコツ、そして、処分が難しいとされる不用品の処分方法を解説しています。

 

身辺整理の前に確認したい事

身辺整理で陥りがちな悩みに、以下のようなものがあります。

  • やってみたいが、具体的に何をすればいいかわからない
  • いざ整理を始めてみたものの、なかなか物を捨てられない

本項ではそんな悩みを抱えている方に向けて、身辺整理で押さえておくべき重要な手順と、スムーズに物を捨てられるコツを解説しています。

 

具体的な手順

身辺整理では「物を捨てる」以外にも、多くの手順が発生します。

  1. 財産を整理する
  2. 記録を整理する
  3. 連絡先を整理する
  4. 不用品を整理する

特に終活の生前整理において上記手順を一つでも怠ると、遺族に大変な迷惑を掛ける可能性があります。

一つひとつ、順番にクリアしていきましょう。

 

財産を整理する

断捨離の場合
休眠口座や、長年使ってないクレジットカード・ポイントカードなどが対象になります。

休眠口座の残高は10年以上経つと「休眠預金」になり、預金の引き出しは行えるものの、その際の手続きに時間が掛かる場合があります。

生前整理の場合
預貯金・土地・建物・株券・負債などの整理は、遺族に迷惑を掛けないための最低条件です。

これら財産を一覧表にして家族に保管場所を伝えるだけでも、相続手続きの負担を大きく減らすことができます。

 

記録を整理する

断捨離の場合
ハードディスクやクラウドに保存されている写真や動画の整理整頓は、新しい人生を歩むのに大変有効な手段です。

古い記録を削除することで心に余裕を生んでくれます。

生前整理の場合
クレジットカードや銀行口座、証券口座のIDとパスワード
年金や健康保険、介護保険の情報

印鑑や預金通帳、公共料金・家賃に関する重要書類
過去の病歴

などが対象になります。過去の病歴は、入院や手術の時に必要となります。

 

連絡先を整理する

断捨離の場合
疎遠となった知人の連絡先を思い切って削除するのも悪くありません。

時間を有効に使うことができ、大切な人との絆を深めることにも繋がります。

生前整理の場合
親交がある人や、万が一の時に知らせたい人をリスト化する。

自分との関係性も明記しておくと、家族がスムーズに連絡を行えます。

 

不用品を整理する

財産、記録、連絡先を片付けて、ようやく着手できるのが身の回りの品々です。

これ以降の流れは断捨離も生前整理も、ほとんど変わりません。

 

物を捨てるのに役立つコツ

いきなり「物を捨てる」と決心しても、どこから手を付けたら良いか大抵の人は混乱しがちです。

そんな時は、処分の優先順位を予め決めておくと作業が捗ります。

 

1.一番大事なものから処分する

思い出の品や高級ブランド品、長年の愛車など、「一番大事と思うもの」を思い切って処分してみましょう。

残りは「それ以下」となるので、あとは勢いで一気に捨てることができます。

 

2.「半分方式」で処分する

過去の写真や手紙など個人的に思い入れのある品々は、「まずは半分捨てる」ことを念頭に置いてみましょう。精神的なハードルが下がり、処分が容易になります。

どうしても捨てられない場合は、「写真は取っておくけど家電は捨てる」というような取捨選択をしてバランスを取ると、作業が捗ります。

 

3.まずは紙類から処分する

紙類は簡単に処分できる上に、手紙や写真は先ほど紹介した「一番大事なもの」に該当します。

名刺や年賀状などの処分は「連絡先の整理」に繋がり、「人間関係の整理」も達成できるので、まさに一石三鳥と言えます。

 

どうしても困ったら専門家や回収業者に相談

生前整理アドバイザーや整理収納アドバイザーといった専門家に頼むことができます。

料金は1日1万円ほど掛かりますが、身辺整理について助言を得られる数少ない職業です。

 

もう一つ便利なのが、不用品回収業者です。

生前整理・整理収納アドバイザーは実際に不用品の処分を頼めるわけではありません。

回収業者なら、次項で紹介するような処分が難しい不用品も全て回収できます。このため処分する不用品が多い場合は、回収業者でまとめて処分した方が失敗せずに済みます。

詳しくはこちら身辺整理には不用品回収業者が便利

 

処分が難しい不用品とその処分方法

ここで言う処分が難しいとは、

  • 何らかの手続きが発生する(処分そのものが難しい)
  • どれを捨てたら良いかわからない(処分の際に迷いが生じる)
  • 古すぎて買取りに出せない

といった困りごとに直面しやすい不用品を指します。

本項ではそうした不用品の具体的な処分方法と、各方法における注意点を解説しています。

家電・パソコン

電気製品は大きく分けて以下の4つに分類されます

家電四品目

該当品目 主な処分方法
テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機および衣類乾燥機 家電量販店

指定引取場所への持込

不用品回収業者

その他家電(小型家電リサイクル法対象製品含む)

該当品目 主な処分方法
携帯電話・デジカメ・タブレット・ゲーム機・パソコン周辺機器・電子レンジ・掃除機・ストーブ・電子ピアノ 家電量販店の引取サービス

小型家電回収ボックス

粗大ゴミ・燃えないゴミ

リネットジャパンの宅配回収

資源物の拠点回収

不用品回収業者

パソコン

該当品目 主な処分方法
デスクトップ・ノートパソコン・ディスプレイ・ディスプレイ一体型 「粗大ゴミ・燃えないゴミ」以外は上記と同様

それぞれの処分方法については次の通りです。

家電量販店の引取サービス

対象品目:家電四品目・小型家電・その他家電・パソコン

家電リサイクル法に基づき、多くの量販店が無料または有料の引取サービスを実施しています。

家電量販店の利点
ほぼ全ての家電が対象

小型家電とパソコンは無料で処分できる場合が多い

直接持ち込み以外に、訪問回収や宅配回収なども依頼可能

家電量販店の注意点
大型家電の場合、引き取りのみだと料金が割高になることがある(買い替えだと割安)

 

指定引取場所への持ち込み

対象品目:家電四品目

家電メーカーは、家電四品目を引き取るための拠点を全国に設けています。これを指定引取場所と言い、消費者はそこに家電を直接持ち込めます

指定引取場所の利点
家電量販店に持ち込むよりも料金が割安
指定引取場所の注意点
家電量販店よりも手続きが複雑

指定引取場所まで家電を運ばなければならない

指定引取場所の場所検索はこちら(https://www.e-map.ne.jp/p/rkcsymap/)

 

小型家電回収ボックス

対象品目:小型家電・ノートパソコン・パソコンのタワー部分

小型家電回収ボックスとは、金属類の再資源化を目的として自治体が設置している家電のゴミ箱のことです。

小型家電回収ボックスの利点
料金は無料で簡単に処分できる

市役所・家電量販店・スーパーマーケットなど設置場所が多い

小型家電回収ボックスの注意点
投入口に入らない家電は対象外
(例:デスクトップPCなど)
対応サイズは自治体ごとに異なる

 

粗大ゴミ・燃えないゴミとして処分

対象品目:小型家電・その他家電

一定サイズ以上の家電は、小型家電回収ボックスに捨てられません。

小型家電についても、リサイクルの観点からボックス利用が望ましいですが、「回収ボックスが近くにない」といった方は、粗大ゴミ・燃えないゴミとして処分可能です。具体的な回収品目についてはお住まいの自治体にご確認ください。

粗大ゴミ・燃えないゴミ処分の利点
低料金で処分できる
粗大ゴミ・燃えないゴミ処分の注意点
屋外まで自分で運ぶ必要がある

燃えないゴミの場合、袋に入るサイズであることが条件

 

リネットジャパンの宅配回収

対象品目:小型家電・その他家電・パソコン

リネットジャパンとは環境省・経産省の認定事業者で、各自治体と連携して法律に基づいた宅配回収を行っています。

リネットジャパンの利点
パソコンや生活家電など400品目以上が対象

パソコンは無料で回収してもらえる

リネットジャパンの注意点
家電四品目は対象外

パソコンの無料回収は1箱目まで。2箱以上は料金が発生

この他にパソコンメーカーも無料の宅配回収を行っていますが、自社製PCのみ対象となっています。

 

資源物の拠点回収(持ち込み)

対象品目:小型家電・その他家電・パソコンの一部

各自治体はリサイクルの受け皿を確保するため、公共施設を中心に資源物回収のための拠点を設けています。

拠点回収の利点
無料で処分できる

小型家電回収ボックスに入らない家電でも処分できる

拠点回収の注意点
拠点ごとに回収品目や回収日時が異なる
(例:ノートPCは持ち込めるが、デスクトップPCは対象外)
小型家電回収ボックスと比べて設置場所が少ない

拠点の場所、回収品目、回収日時については各自治体のホームページでご確認ください。

 

 

家具・寝具・カーペット(絨毯)

家具類は大きく分けて以下の3つに分類され、処分方法はほぼ共通しています。

種類 該当品目 処分方法
家具 タンス・本棚・食器棚・靴箱 粗大ゴミ

施設への持ち込み

家具店の引取サービス

不用品回収業者

寝具 ベッド・マットレス
カーペット 織物製・電気・ウッド・タイルカーペット 粗大ゴミ・燃えるゴミ・燃えないゴミ

施設への持ち込み

不用品回収業者

 

粗大ゴミとして処分

多くの自治体において、1辺いずれかの長さが30cm以上(または50cm以上)のものは粗大ゴミに該当します。

よって、一部例外はあるものの、ほぼ全ての家具が粗大ゴミとして処分可能です。

粗大ゴミ処分の利点
低料金で処分できる
粗大ゴミ処分の注意点
指定場所(玄関前やマンションの集積所等)まで自分で運ぶ必要がある

自治体指定の業者に運搬を頼めるが料金が発生する

自治体により解体しても粗大ゴミのまま扱われる

指定業者は、自治体のホームページで「一般廃棄物 収集運搬業許可業者」などと検索すると見つかります。

 

燃える(燃えない)ゴミとして処分

カーペット・絨毯は折り畳むか裁断してゴミ袋に入れることで、燃える(燃えない)ゴミとして処分できます。

燃える(燃えない)ゴミ処分の利点
無料または低料金で処分できる
燃える(燃えない)ゴミ処分の注意点
自治体ごとに分別ルールが異なる

(例:新潟市では袋に入るサイズでも粗大ゴミ扱い)

 

ゴミ処理施設への持ち込み

ゴミ処理施設の利点
施設によっては無料で処分できる

引越しなどで出た多量のゴミを持ち込める(個数制限がある自治体は多い)

ゴミ処理施設の注意点
施設ごとにルールが異なる

 

家具店の引取サービス

ニトリやイケアといった大手家具店の他に、地方の家具店でも同種のサービスを提供しています。

家具店の引取サービスの利点
粗大ゴミとは異なり、家の中から家具を運んでくれる
家具店の引取サービスの注意点
商品購入時のオプションサービスとして有料提供されている場合がほとんど

家具店ごとに対象商品が異なる
(例:イケアはソファとマットレスのみ引取可能)

 

 

衣類と食器は「使いやすさ」を基準に処分

  • 衣類と靴は燃えるゴミ
  • 食器類(フォーク・スプーン含む)は燃えないゴミ

として簡単に処分できますが、どれを残したらいいのか悩みやすい品目です。

処分にお悩みの際は、下の表を選別基準にしてみてください。

服・靴
1年間身につけてない
生地が傷んでいる・汚れてる
トレンドが過ぎている
クリーニング代がかさむ
着心地や履き心地が悪い
(例:ヒールが高すぎる)
食器
使用頻度が少ない
大きすぎる・重すぎる
家族分・セット分が揃ってない
引き出物などの貰い物
食器洗い乾燥機に非対応

また、服と食器には寄付という選択肢もあります。

 

自動車・バイク

断捨離で処分する
燃費や維持費の節約目的で、車やバイクを断捨離する人は少なくありません。

例としては「都会暮らしなので車は不用」「趣味として持ってる2台目を処分する」など。

生前整理で処分する
遺された家族に不用車を押し付けないためにも、処分は事前に行うべきです。

処分を怠った場合、「法定相続人の名義変更」といった面倒な手続きが死後に発生します。

ここから処分方法を紹介しますが、その前に廃車手続きを忘れないようにしましょう。

廃車手続きとは車籍を抹消するための事務手続きのことで、解体・売却・譲渡いずれの場合でも必要となります。

なお、手続きは買取業者などに代行してもらうことも可能です。

 

買取業者に売却

買取業者は全国に数多く存在しますが、車もバイクも査定基準はほぼ統一されています。

  • 車種
  • 年式と走行距離
  • 内装や外装、部品などの状態
  • 事故歴や改造歴、修理歴の有無
  • 付属品(リモコンキー等)の有無

 

以下は買取価格の補足情報です。

中古車買取の場合
最も人気があるのは3年~5年落ちの中古車。それ以降は大きく値崩れする可能性がある

買取に適した季節は1~3月と9~10月。ボーナスや決算期などが集中するため需要が上がる

バイク買取の場合
車よりも年式による減額率が低い。5年落ちでも車種や状態によっては高値で売れる

買取需要が高くなるのは春~夏(通勤・通学用、夏休みの旅行用など)

 

廃車取扱業者への引き渡し

不動車や事故車などは買取を断られる可能性が高く、その場合は以下の制度を利用して処分する必要があります。

  • 車は自動車リサイクルシステム
  • バイクは二輪車リサイクルシステム

という制度が設けられており、廃車の引き取り業者が法的に認可されています。

引き取り業者の利点
廃車を買取、または無料で引き取ってもらえる

廃車手続きを代行してもらえる

引き取り業者の注意点
リサイクル料金や運搬料金などが発生する場合がある

自動車の引取業者・・・http://www2.jars.gr.jp/j/JGKS0010.html

バイクの引取業者・・・https://www.zenkeijikyo.or.jp/nirin/shop/

 

指定引取場所への持ち込み(バイク限定)

二輪車リサイクルシステムに基づき、バイクの引取窓口として指定されている場所が全国に設置されています。

指定引取場所の利点
無料で引き取ってもらえる
指定引取場所の注意点
指定引取場所まで自分で運ばなければならない

事前連絡を必ず行うこと

指定引取場所の場所一覧・・・https://www.jarc.or.jp/motorcycle/reception/

 

身辺整理には不用品回収業者が便利

そもそも不用品回収業者とは?

https://sodaigomi-kaishu.com/

不用品回収業者とは、ご家庭や事業所から排出される不用品を引き取る民間業者のことです。

例えば粗大ゴミ回収本舗ならば、一般ゴミ、事業ゴミ、粗大ゴミ、家電パソコン、車・バイクなどが回収品目に含まれます。

 

不用品回収業者の最も賢い使い時は、複数の粗大ゴミや不用品をまとめて処分したい時です。

ここまで紹介してきた不用品を一つひとつ自分で片付けていたら、時間がいくらあっても足りません。

そんな時は回収業者を利用することで、面倒な作業を全て代行してもらうことが可能です。

 

一般的な回収業者ならば、「まとめて処分」に特化したパックプランが用意されています。

例えば粗大ゴミ回収本舗では「トラックのせ放題」プランを提供しており、積載量の範囲内ならば、料金は定額。

不用品の量や種類が多くても、安心して処分できます。

トラックサイズ 料金 用途 作業時間の目安
軽トラック 14,800円~ 1K
押入れの整理
2時間
1.5tトラック 34,800円~ 1DK
部屋の大掃除
2時間
2tトラック 54,800円~ 2DK
大量の家具や家電
3時間
4tトラック 要見積り 3DK以上・一軒家 5時間

見積もり後に追加料金が発生することはありません。
作業費・梱包費・出張費などはもちろん、階段料金・スタッフ追加料金などもプラン料金に含まれます。
(※階段料金は2階まで、スタッフ追加料金は2名まで無料)

 


(秦野市 S様|1.5tトラックのせ放題プランの粗大ゴミ回収)

 

さらに、不用品買取やハウスクリーニングといった幅広いサービスも特徴に挙げられます。

ハウスクリーニング 専用機材を使用して16,000円~
ゴミ屋敷の清掃・回収 ゴミ屋敷の限定割引を提供
引越し時のサポート 時間指定や家具の移動など
不用品買取 家電・家具の高値買取
家電・パソコン回収 可能
即日対応 最短30分以内に到着
夜間・早朝対応 可能
その他 キャンセル料金なし
割引相談
事業ゴミの回収

 

 

不用品回収業者の利点
不用品をまとめて引き取ることが可能

大型家具でも屋内から運んでくれる

不用品回収業者の注意点
業者選びは慎重に行うこと

相見積もりを必ず取ること

 

身辺整理は日頃からコツコツと

生前整理で1軒屋まるごとの不用品処分を依頼する場合、数万円~数十万がおおよその目安です。

死後の遺品整理の料金相場も、おおよそ同程度の料金となっています。

そう考えると、日頃の整理整頓の重要性は誰の目にも明らかです。家族への負担軽減にも繋がるので、「身辺整理は日頃からコツコツと」を意識して、不用品を少しずつ処分していきましょう。CTA

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