発炎筒の安全な処分方法や費用、処分時の注意点について解説します。

発炎筒には火薬が使われているため、処分には注意が必要です。

使用済みか未使用かによって、処分方法が異なる点にも注意が必要です。

正しい処分方法を知っておけば、思わぬ事故も未然に防げるでしょう。

発炎筒の購入費用の目安も記載しているので、自動車に乗る方はぜひチェックしてください。

使用後の発炎筒処分方法を見る
未使用の発炎筒処分方法を見る

使用後の発炎筒の処分方法

使用後の発炎筒は、内部に火薬が残っている可能性があるため、再発火防止のために水に浸して湿らせてから処分しましょう。

自治体のゴミ回収サービスでは、燃えるゴミとして処分可能な場合が多いです。

ただし、処分方法は自治体ごとに異なるため、必ずお住まいの自治体のホームページや窓口で確認してください。

以下は、各自治体における使用後の発炎筒の処分方法の一例です。

処分方法は変更される場合もあるため、必ず最新情報を確認してください。

未使用の発炎筒の処分方法

未使用の発炎筒は、法律上はおもちゃ用の花火と同じ「玩具煙火」に分類されます。

そのため、自治体のゴミ収集では回収してもらえないことがほとんどです。

未使用の発炎筒の処分方法は以下の通りです。

• 不用品回収業者に依頼する
• 自動車整備工場に引き取ってもらう
• カー用品店で引き取ってもらう
• ガソリンスタンドで引き取ってもらう
• ホームセンターで引き取ってもらう
• 発炎筒メーカーの回収サービスを利用する

それぞれの方法を詳しく解説していきます。

不用品回収業者に依頼する

未使用の発炎筒を処分するなら、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。

未使用の発炎筒を安全に処分するには、専門的な知識や手続きが必要です。

不用品回収業者の中には、発炎筒などの危険物の取り扱いに対応している業者もあるので、回収から処分までを一括で任せられます。

発炎筒のほかにも不用品がある方や、なるべく処分に手間をかけたくない方におすすめです。

依頼する際は、事前に対応可否や費用を確認しましょう。

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自動車整備工場に引き取ってもらう

未使用の発炎筒は、自動車整備工場に処分を任せられます。

使用済みや消費期限が切れた発炎筒は、新しいものに交換しなくてはならないため、多くの整備工場では発炎筒の販売・交換にも対応しています。

車検や整備の際に交換を依頼すると、定期的に発炎筒の状態を確認する手間が省けて便利です。

新しい発炎筒の購入費用はかかりますが、古い発炎筒の処分に費用がかかることはほとんどありません。

カー用品店で引き取ってもらう

イエローハットやオートバックスなどのカー用品店では、未使用で期限切れの発炎筒を無料で引き取ってもらえる場合があります。

しかし、主なカー用品店公式ホームページでは、明確に案内されていません。

処分や引き取りの対応は店舗によって異なるため、利用する前に店舗へ問い合わせましょう。

カー用品店では、新しい発炎筒の購入も可能です。処分後は忘れずに新しいものを用意してください。

ガソリンスタンドで引き取ってもらう

未使用の発炎筒は、ガソリンスタンドでも回収してもらえます。

多くの場合には、新しい発炎筒の購入も可能です。給油ついでに交換をお願いすると良いでしょう。

ただし、店舗によっては対応していない場合もあるため、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。

自動車に乗る方にとって、定期的に訪れるガソリンスタンドでの処分は、身近で手軽な方法と言えます。

ホームセンターで引き取ってもらう

コメリやカインズホーム、コーナンなどのホームセンターでも、未使用の発炎筒を処分してもらえる場合があります。

たいていの場合は、無料で引き取ってもらえるでしょう。その流れで新しい発炎筒を購入できるのもポイントです。

日用品の買い物ついでに、気軽に処分・購入するのがおすすめです。

ただし、店舗によって引き取りの対応状況は異なるので、利用前に対応を確認してください。

発炎筒メーカーの回収サービスを利用する

発炎筒の安全な処分方法として、メーカーが実施している回収サービスを利用する方法があります。

例えば、国際化工株式会社や株式会社カーリットでは、専用の回収キットを使った郵送での回収を行っています。

ただし、回収サービスは事業者向けであることが多く、個人では利用できないケースも少なくありません。

回収対象や申込み条件については、各メーカーに直接確認してください。

発炎筒を処分する際にかかる費用

発炎筒を処分する際にかかる費用は、依頼先によって異なります。

カー用品店やガソリンスタンド、自動車整備工場などでは、期限が切れた未使用の発炎筒を無料で引き取ってもらえることが多いです。

一方、不用品回収業者に依頼する場合は、回収費用が発生します。料金は業者によって異なるため、事前に見積もりを取りましょう。

ほかにも不用品がある場合には、複数の品目をまとめて処分できる「パックプラン」を利用するのもおすすめです。

用途や状況に応じて、最適な方法を選んでください。

発炎筒の処分に関する注意点

発炎筒を安全・適切に処分するためには、注意すべきポイントを押さえておく必要があります。

発炎筒の処分の際に気をつけたい点は以下の通りです。

• 発炎筒は使用期限を過ぎたら新しいものと交換する
• 発炎筒を一般ゴミとして処分してはいけない
• 発炎筒の使用後は忘れずに補充する
• 発炎筒を保管する際は高温や衝撃に注意する

それぞれの注意点を詳しく解説します。

発炎筒は使用期限を過ぎたら新しいものと交換する

火薬式の発炎筒の使用期限は、製造から4年と定められています。

しかし、実際に車検時に有効期限が確認されることは少なく、車に設置されていれば通過するケースが多いです。

使用期限を過ぎると、着火しにくくなったり、炎が小さくなったりするなど、本来の性能を発揮できない可能性があります。

安全性の観点からは適切とは言えません。

発炎筒は緊急時に命を守るための重要な装備です。有効期限が切れている場合や交換時期が分からない場合は、新しいものに交換しておきましょう。

定期点検や、車検のタイミングで確認・交換するのがおすすめです。

未使用の発炎筒を一般ゴミとして処分してはいけない

未使用の発炎筒は、「玩具煙火（がんぐえんか）」に分類されます。比較的火薬の量は少ないものの、適切な取り扱いが必要です。

自治体でも、未使用の発炎筒を可燃ゴミや不燃ゴミなどの一般ゴミとしての処分を認めていない場合がほとんどです。

仮に一般ゴミとして出してしまうと、ゴミ収集車や処理施設での発火や爆発などの事故を引き起こす恐れがあります。

ゴミ捨て場周囲の住民や収集作業を行う作業員の安全のためにも、必ず適切な方法で処分しましょう。

発炎筒の使用後は忘れずに補充する

火薬式の発炎筒は一度使うと再利用できません。使用後に補充し忘れることが多いので注意してください。

一方、LED式の非常信号灯は何度でも使えて、有効期限もありません。

ただし、電池切れには注意し、定期的な点検を忘れないようにする必要があります。

発炎筒を保管する際は高温や衝撃に注意する

発炎筒は高温下でも自然発火しないよう、安全試験をクリアしています。

しかし、万が一の事故を避けるためにも、一時的に保管する際は、湿気や高温、直射日光を避け、涼しく安全な場所に置きましょう。

また、子どもが手に取りやすい場所には置かず、誤って触れてしまうリスクを防いでください。

駐車中に幼児が触っているうちに発火し、車両火災につながった事故も報告されています。

保管時には衝撃や誤操作に十分注意し、早めの処分を心がけましょう。

発炎筒の購入にかかる費用

発炎筒と、発炎筒の代替品として使用できるLED非常信号灯の購入にかかる費用は、以下の通りです。

LED非常信号灯は、発炎筒の代替品として使用できる非常用アイテムです。

火薬を使った一般的な発炎筒は、一度しか使用できず、燃焼時間もそれほど長くありません。

さらに、煙が充満するため、トンネル内などでは使用が制限されることもあります。

一方、LED非常信号灯は火薬を使わないため安全性が高く、繰り返し使用できるうえ、長時間の点灯が可能です。

もちろん、トンネル内での使用も可能です。

ただし、LED非常信号灯は発炎筒と比べて、昼間や悪天候時の際に、遠方からの視認性がやや劣る場合があります。

両方のメリットを活かしたいと考えるなら、発炎筒とLED非常信号灯を併用するのがおすすめです。

発炎筒の処分は粗大ゴミ回収本舗に相談！

発炎筒は適切に処分しないと、火災のリスクがあります。

特に、未使用の発炎筒は、整備工場やカー用品店、ホームセンターなど、然るべき場所で引き取ってもらいましょう。

発炎筒を処分するなら「粗大ゴミ回収本舗」に依頼するのもおすすめです。

粗大ゴミ回収本舗では、発炎筒をはじめとしたさまざまな品を回収しています。

不用品の仕分けから回収、片付けまでを一括して依頼できるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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