卒業アルバムの捨て方！個人情報に配慮した処分方法も解説

本記事では、卒業アルバムの捨て方を紹介します。

卒業アルバムは顔写真や名前、場合によっては住所や電話番号などが記載されており、そのまま捨てるのは危険です。

自分の個人情報はもちろん、友人や先生の情報まで漏洩するリスクがあります。この記事を読めば、個人情報の心配をすることなく、安心して卒業アルバムを処分できるでしょう。

各種処分方法の詳細や注意点もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

卒業アルバムって捨てても大丈夫？個人情報が洩れるリスクとは

卒業アルバムには、顔写真や電話番号など、機密性の高い個人情報が多く記載されています。ここでは、卒業アルバムを捨てる際のリスクを3つに分けて紹介します。

個人情報を悪用される

流出した個人情報は、悪質な目的のために利用される危険性が高いです。

例えば、卒業アルバムの情報をもとに、SNS上で本人になりすまされて勝手な投稿や詐欺行為に利用されたり、特殊詐欺のターゲットなどにされたりする可能性があります。

さらに、顔写真と氏名が結びつくことで個人が特定され、ストーカー行為などの被害に遭うケースも否定できません。

一度情報が拡散されてしまうと回収や削除は非常に困難となるため、処分する際には情報が悪用される事態を未然に防ぐための徹底した対策が必要です。

家や電話番号などを特定される

卒業アルバムに住所や電話番号が記載されている場合、その情報から自宅を特定されるリスクがあります。

また、住所や電話番号の直接的な記載がなくても、アルバムに掲載されている学校名や卒業年などといった複数の情報が組み合わさり、個人を特定する手がかりとなることも少なくありません。

近年、インターネット上での情報検索やSNSとの照合が容易になったため、昔のアルバムからでも現在の居住地や連絡先を推測されてしまうケースも増えてきています。

特に自宅の情報が知られてしまうと訪問や嫌がらせ、空き巣などの犯罪につながる恐れもあるため、必ず個人情報は守りましょう。

自分以外の個人情報が洩れる危険もある

卒業アルバムに含まれる情報漏洩のリスクは、自分一人の問題では済みません。アルバム内には自分だけでなく、同級生全員の顔写真や氏名などの情報も載っているでしょう。

もし、あなたの処分したアルバムから情報が流出してしまったら、同級生や先生の個人情報までが危険にさらされてしまいます。

その結果、流出先の相手に大きな迷惑をかけるだけでなく、信頼関係の崩壊や事態によっては法的な責任問題に発展する可能性も否定できません。

そのため、自分以外の人の大切な個人情報を守るという責任感を持って、安全な方法で処分する必要があります。

実際に漏洩した事例もある

斎藤コロタイプ印刷株式会社が作成した2023年の卒業アルバムに関して、情報が漏洩する被害がありました。

こちらの事例では印刷会社がサイバー攻撃を受けており、卒業アルバムに掲載される個人情報を狙い、不正にアクセスした人がいることが分かります。

このように、卒業アルバムには悪用されやすい情報が多く載っているので、むやみに捨てないように注意しましょう。

特に、学生数の多い学校の卒業アルバムに関しては、情報量も多いことから狙われやすいと考えられます。

参照：斎藤コロタイプ印刷株式会社（https://saicollo.jp/news/17563/）

卒業アルバムの捨て方5選

卒業アルバムを処分する際は個人情報漏洩のリスクを考慮した上で、安全性の高い方法を選ぶことが重要です。

ここでは、卒業アルバムの捨て方を以下5つに分けて紹介します。

捨て方	安全性	手軽さ
自治体で処分する	★ ※盗難のリスク高	★★
自治体のゴミ処理場に直接持ち込む	★★ ※漏洩対策は不可	★
クロネコヤマトの機密文書リサイクルサービスを利用する	★★★ ※ただし個人は不可	★
お焚き上げをお願いする	★★ ※焼却処分	★
不用品回収業者に依頼する	★★★ ※業者によっては溶解処理可	★★★

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自治体で処分する

卒業アルバムは、自治体の可燃ゴミとして処分する方法が一般的です。注意点として、ゴミに出す前に必ず個人情報漏洩対策を徹底しなければなりません。

具体的には、顔写真や氏名が載ったページをシュレッダーにかけるか、黒マジックで塗りつぶしてから細かく切り刻むなどの対策を施す必要があります。

対策を怠ると、情報が流出し悪用される危険があるため、手間を惜しまず安全を確保することが不可欠です。ゴミ置き場からの盗難にも注意しましょう。

自治体と不用品回収業者の比較はこちら！

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自治体のゴミ処理場に直接持ち込む

お住まいの自治体にあるゴミ処理施設やクリーンセンターに、卒業アルバムを直接持ち込む処分方法もあります。

多くの場合、少量であれば無料または非常に安価な手数料で処分が可能です。例えば、さいたま市では10kgまで無料で捨てられます。

この方法は、ゴミ収集日に出すよりも安心感がありますが、施設が開いている日時が限られている点、自身で運搬するための手間がかかる点がデメリットです。

また、直接持ち込む場合も施設側で個人情報対策をしてくれるわけではありません。

自宅にて、事前に顔写真や氏名といった個人情報部分を判別できないように処理しておきましょう。

クロネコヤマトの機密文書リサイクルサービスを利用する

ヤマト運輸が提供する機密文書リサイクルサービスは、極めて安全性の高い溶解処理によって機密文書を処分できる方法です。

未開封のまますべてを水に溶かしてリサイクル処理を行うため、情報漏洩のリスクがほぼゼロとなります。

写真や文書を段ボールに入れて送るだけで捨てられるので手軽ですが、個人からの依頼は受け付けていません。あくまでも、法人や個人事業主を対象としています。

料金は、最も小さいサイズの「約33×23×24cmの箱」で1,650円です。

お焚き上げをお願いする

思い出の詰まった卒業アルバムを、ゴミとして処分するのに抵抗がある方は、神社やお寺での「お焚き上げ」を依頼できます。

お焚き上げを依頼すれば感謝の気持ちを込めてアルバムを供養し、焼却処分してもらうことが可能です。

この方法は供養という形で気持ちの整理ができ、最終的に焼却されるため個人情報が洩れる心配もありません。ただし、人の手に渡った上で焼却となる点に注意しましょう。

また、お焚き上げには初穂料や供養料といった費用がかかります。すべての神社やお寺が卒業アルバムの供養を受け付けているわけではないため、事前に確認してください。

例えば、出雲大社埼玉分院では郵送でもお焚き上げを受け付けており、郵送なら1,300円から、持ち込みなら1,000円から依頼可能です。

不用品回収業者に依頼する

安全かつ楽に卒業アルバムを捨てたいなら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

機密文書の溶解処理サービスを提供している業者を選べば、自宅にいながらにして最も安全な方法で卒業アルバムを手放せます。

溶解処理は、紙で作られたアルバムを水などの液体に浸して溶かし、内容が完全に分からない状態にする処理方法です。

紙を溶かして処理するので、そこから顔写真や名前、住所などの情報が洩れる心配が一切ありません。加えて、相手はプロの業者なので悪用されるリスクも最小限です。

出張料が無料の業者なら、余計な費用をかけずに最短即日で自宅に来て卒業アルバムを回収してくれます。

ただし、すべての不用品回収業者が溶解処理に対応しているわけではないので、事前に確認しましょう。

おすすめの不用品回収業者はこちら！

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卒業アルバムを捨てる際の注意点

卒業アルバムを安全に処分するには、情報漏洩のリスクを避けるための注意点がいくつかあります。以下で、詳しく見ていきましょう。

古紙回収には出せない

本や雑誌は資源ゴミとして回収している自治体もありますが、千葉市など多くの場所ではアルバムなど水に溶けないものは出せません。

卒業アルバムは、コーティングなどがされているものが多いため、古紙回収としては捨てられないのが基本です。

古紙回収に出す前に必ず自治体の分別ルールを確認し、情報漏洩対策を施した上で可燃ゴミなどの指定された方法で処分しましょう。

個人情報の漏洩対策を必ずする

自治体のゴミとして処分する場合や溶解処理に対応していない業者に依頼する場合は、個人情報の漏洩対策を必ず行いましょう。

対策を怠ると、顔写真・氏名・連絡先などが流出し、自分だけでなく同級生や先生の個人情報までが危険にさらされることになります。

具体的には、シュレッダーにかける、黒マジックで塗りつぶしてから切り刻むなど、情報が判別できないように処理してください。

残したい写真はデータで保存しておく

卒業アルバムを処分した後で、「あの写真だけは残しておきたかった」と後悔しないように、事前に残したいページや写真を選び、データ化しておくのがおすすめです。

スマートフォンのカメラで撮影したり、スキャナーで読み取ったりすることで、思い出をデジタル形式で保存できます。

アルバムを手放してもデータとして残しておけば、いつでも大切な思い出を振り返ることが可能です。

卒業アルバムを捨てる際の個人情報漏洩の対策方法

ここでは、卒業アルバムを捨てる際の個人情報漏洩の対策方法について詳しく解説します。

情報を読めなくする

個人情報部分を読めなくする方法は、以下を参考にしてください。

• 顔写真・氏名・名簿など個人情報部分を切り刻む
• シュレッダーにかける
• 黒マジックで文字や写真を塗りつぶしてから破る
• 接着剤やテープを使って重要な部分をくっつける
• 紙を水でふやかして崩す（水溶処理）
• 写真や名前がある部分を別々に処分して特定しにくくする

可燃ゴミとして出す、お焚き上げを依頼する、持ち込みをするといった方法を選択するなら必ず行いましょう。

そのまま捨てると、大きなリスクを背負うことになります。

捨て方を工夫する

卒業アルバムを処分する際は、以下のような捨て方の工夫をするのもおすすめです。

• ゴミ袋は中身が見えない二重袋にする
• 他の古紙に混ぜる
• 複数日に分けて捨てる
• 収集日の直前に出して盗み見防止

簡単な工夫をするだけでゴミ出しの過程で第三者に情報を見られずに済み、盗まれるリスクも防げます。

業者による安全処分

卒業アルバムを処分する中で最も安全性が高く、手間のかからない方法が専門の業者による溶解処理サービスを利用することです。

溶解処理とはアルバムを専用の段ボール箱などに入れ、未開封のまま水に溶かして紙資源としてリサイクルする処理方法を指します。

溶解処理のメリットは、人の手による開封や選別が一切行われないため、情報漏洩のリスクがほぼゼロになる点です。

特に、個人でシュレッダーにかける手間を省きたい方、情報セキュリティを最優先したい方は依頼を検討しましょう。

不用品回収業者の中には、この溶解処理サービスを提供しているところがあるため、依頼する際はサービス内容を確認してください。

卒業アルバムを捨てるのにおすすめのタイミング

卒業アルバムの処分は、以下のようなタイミングで行うと気持ちの整理がつきやすく、スムーズに進められます 。

• 引っ越し
• 大掃除
• ライフステージの変化
• 終活

このようなタイミングで処分を検討すると、物理的な整理と精神的な区切りをつけられます。

特に、引っ越しや大掃除の際は荷物を減らす必要に迫られるため、アルバムの必要性を冷静に判断しやすいタイミングです。

また、結婚・出産・子育てが一段落したといったライフステージの変化は、過去の思い出との向き合い方が変わる大きな節目となります。

さらに、生前整理（終活）の一環として行えば、後の家族に負担をかけずに持ち物を整理できるでしょう。

卒業アルバムを捨てるなら溶解処理ができる粗大ゴミ回収本舗へ！

今回は、卒業アルバムの捨て方を詳しく紹介しました。

卒業アルバムには個人情報が多く含まれており、そのまま捨てるのは非常に危険です。リスクを最小限に抑えるなら、専門業者への依頼を検討しましょう。

依頼先に迷っている方は、ぜひ「粗大ゴミ回収本舗」にご相談ください。粗大ゴミ回収本舗は、卒業アルバムの溶解処理に対応可能です。

データ消去・粉砕処理・溶解処理など幅広い対応が可能で、卒業アルバムをはじめとしたデータの流出を完全に防ぎます。

例えば、卒業アルバムの他にも学生時代に使っていたPCやタブレット、その他USBメモリなどを一緒に捨てたいときにも便利です。

最短即日での駆け付けも可能で、引っ越しや大掃除のタイミングでも迅速に自宅まで伺います。余計な諸経費はかからないので、まずは気軽にお問い合わせください。