スプレー缶の捨て方|ガスの抜き方や中身があるまま処分する簡単な方法も
2024.06.27
2025.12.08
この記事では、不要なスプレー缶の処分方法についてまとめています。
スプレー缶は中に詰まっているガス成分の問題から、そのまま処分するのが難しい品目です。
記事を読むことで、スプレーの主な処分方法や中身の抜き方、出ない時の対処法などが分かります。
中身を残したままの処分方法も解説するため、スプレー缶の処分にとにかく困っている方、安全に処理したい方は参考にしてください。
目次
スプレー缶の自治体での捨て方
不要なスプレー缶を自治体処分する場合、捨て方の主な流れは以下の通りです。
- 中身をすべて使い切る
- 必要に応じて穴あけをする
- 自治体のルールに従って処分する
それぞれについて、詳しく紹介します。
中身をすべて使い切る
自治体のほとんどは、収集中・処分中の爆発・火災リスク防止のために、スプレー缶の中身が残った状態での処分をNGとしています。
そのため、処分前には必ず中身をすべて使い切らなければなりません。
通常の使用方法で空になるまで使い続ける、または残っている場合は自身でガス抜きをしてください。
中身が残ったまま一般ゴミに出しても収集されないのはもちろん、付近での火災・爆発のリスクも上がり大変危険です。
周囲にも多大な迷惑をかけるおそれがあるので、必ず中身はすべて使い切りましょう。
必要に応じて穴あけをする
自治体によっては、中身を抜いた後のスプレー缶に穴をあけておく必要があります。
近年はガス漏れリスクの観点で穴あけ非推奨の自治体も増加していますが、地域によっては穴あけ作業がいるケースもあるので注意してください。
穴をあけるのは中身をすべて使い切り完全にガスが抜けた状態にしておくのが必須です。
穴あけ時に飛び散る火花・静電気によって周囲に引火するおそれもあるので、作業は慎重に行います。
自治体が穴あけについて定めていない場合は、余計なリスクを避けるためにも中身だけ抜いて処分しましょう。
自治体のルールに従って処分する
中身の使い切りや穴あけ作業を終えた後は、各自治体のルールに従って処分します。
スプレー缶は地域によって、不燃・資源・危険ゴミなどの分別方法が異なります。
自治体のホームページや問い合わせにより方法を押さえておき、正しい処分を徹底してください。
スプレー缶の中身を出す方法
自治体で中身の入っているスプレーを処分する際は、中身を使い切ってから処分しなければならないところが多いです。
そこでここからは中身を使い切る方法をご紹介します。
- 空中に噴射する
- 要らない紙や布に染み込ませる
- 専用のアイテムを使う
- スプレーのキャップでガス抜きする
空中に噴射する
1つ目は、空中に噴射する方法です。
風通しが良くて火気の無い屋外で中身を使い切るまで、噴射し続けましょう。
他人にかからないような場所を選ぶとともに、自分にもかからないよう、風の向きにも注意する必要があります。
また、人体に影響があるような殺虫剤などを噴射する場合はマスクをつけておくと安心です。
要らない紙や布に染み込ませる
2つ目は、要らない紙や布に染み込ませる方法です。中身が染み込んだ紙や布は燃えるゴミの日に捨てられます。
ビニール袋や汚れてもいいバケツ、要らない紙や布を用意して取り掛かりましょう。
〜手順〜
- 屋外に出る
- ビニール袋やバケツに紙や布を入れる
- 他人や人にかからないよう風向きに注意しながらスプレーを布や紙に噴射する
空中に噴射するとき同様に、噴射するときの環境には十分注意して行いましょう。
また、ビニールを使う場合はガスが充満している場合があるので、袋をすぐに閉じず半日程度放置してガス抜きした方が安心できます。
専用のアイテムを使う
3つ目は、専用のアイテムを使う方法です。紙や布に染み込ませる方法を市販のアイテムで代用します。
中身を飛散させずに使い切れるうえ、ガス抜きも同時に行ってくれるので、紙や布に染み込ませる方法よりも効率よく処分できるのがメリットです。
アイテムの購入自体に2,000円程度必要ですが、大量の使いきれないスプレーがある場合は手間を考えると安い買い物になる場合があるので検討してみましょう。
スプレーのキャップでガス抜きする
中身を出し切ってガス抜きする際は、スプレー缶に付属しているキャップで可能な場合があります。
スプレー缶を買うと大抵付属しているプラスチック製のキャップは、上部でガス抜きができる作りになっているので、簡単にガス抜きが可能です。
〜手順〜
- 使い切ったスプレーのノズルを取り外す
- スプレーを逆さにしてキャップの上部の穴に差し込む
- ガスが抜けるまで待つ
ほとんどのスプレーは上記の手順でガス抜きできますが、中にはほかの方法で行わないといけないスプレーもあるので、詳しくは各スプレーに記載されているガス抜きの方法をチェックしてください。
ほかの方法と同様にガス抜きを行う際は、火気の無い・人がいない屋外で行いましょう。
回収本舗WEB担当
古いスプレーだとボタンを押しても出ないことがありますよね。そんなときは、どうすれば安全に対処できますか?
上村 悠
固まった中身を拭き取ってみてください。その後、ボタンを戻して噴射できるか確認します。これを繰り返しても出ないときは、ガスが抜けている可能性が高いため、中身ありで処分できる自治体に出すか、不用品回収業者に依頼するのが安全です。
スプレーの種類別の中身の効率の良い出し方
スプレー缶にはいくつか種類があり、それぞれで成分・特徴も異なります。
効率よく中身を出す方法を、スプレーの主な種類別でまとめたので参考にしてください。
ヘアスプレー
整髪料として広く使われているヘアスプレーの多くは、速乾性を高めるためのエタノールやエチルヘキサン酸アルキルなど、可燃性の高い成分が含まれています。
火気に近づけると引火するおそれがあるので、火災・爆発リスクを下げるためにも安全な作業が求められます。
効率よく、かつ安全な出し方は、要らない紙や布に染み込ませる、方法です。
他の方法に比べても周囲への広がりを軽減できて、片付けも容易です。
作業は風通しの良い屋外で行い、噴射後はしばらく換気してガスを完全に抜きましょう。
塗料スプレー
DIYなどで活躍する塗料スプレーは、有機溶剤が含まれているため火気厳禁です。
こちらもヘアスプレーと同様、要らない紙や布に染み込ませることで、周囲へのリスクを軽減しながらガス抜きができます。
また、ガス抜き用のキャップが付いており、それを使ったガス抜き方法が公式から推奨されている製品もあります。
1. 塗り終わったら、できるだけ早くマスキングテープを取り除きます。
2. 使い切った空き缶はガスを抜いて分別廃棄します。ガス抜きにはガス抜きキャップを使用すると便利です。
引用元:アサヒペン公式サイト「塗料の塗り方 スプレー(エアゾール塗料)の塗装」
安全かつ簡単な方法ですが、周囲に火の気がないことが十分に確認して実施しましょう。
熊スプレー
熊避けとして使われる熊スプレーは、動物の粘膜や眼球に強い刺激を与えられる唐辛子由来のカプサイシンが主成分です。
人間にとっても吸い込んだり目に入ると激痛をともなうおそれがあるので、専用のアイテムを使って中身を抜くか、周囲の安全を確認しつつゴーグル等を着用して空中に噴射してください。
ガスボンベ
ガスボンベの中にはLPガスが充填されており、ブタンなど可燃性の極めて高い成分が含まれています。
基本的には日常の調理等で使い切るのが安全ですが、残っている場合は先端を固い地面に押し付けることでガス抜きが可能です。
しばらく押し付けた後、ボンベを振って音がなくなるまで手順を繰り返しましょう。
ガスボンベの穴あけは爆発リスクが高く、非常に危険なのでNGです。
ガスボンベの処分方法は、こちらの記事でも紹介しています。
関連記事
使いきれないスプレーの中身が出ないときの対処法
使いきれないスプレーには古いスプレーが多いですが、古くなっていると噴射口で目詰まりを起こして中身が出てこない場合があります。
自治体で処分する場合は中身を出し切らないといけないので、困ってしまいますが、以下の方法で対処可能です。
〜スプレーの中身が出ないときの対処法〜
- スプレー缶の噴射ボタンを取り外す
- 40度くらいのお湯で噴射口を濡らす
- 綿棒で水気と詰まっている中身を拭き取る
- 噴射ボタンを取り付けて中身が出るか確認してみる
- 中身が出ないときは1〜4を繰り返す
スプレーの中身が出てこないときは、大抵中身が固まっているのが原因なので、お湯で溶かしてあげると解決します。
何度繰り返しても中身が出てこない場合は、ガスだけが抜けきってしまっている可能性があります。
ガスが抜けきってしまうと、中身が残っていても噴射口に詰まっていなくても、中身が出てきません。
この場合は解決方法がないので、中身ありで捨てられる自治体は分別して処分し、そうでない自治体は不用品回収業者に回収してもらいましょう。
WEB担当者
古いスプレーだとボタンを押しても出ないことがありますよね。そんなときは、どうすれば安全に対処できますか?
上村 悠
中身が出ない場合、多くは噴射口の詰まりが原因です。まずはスプレーの噴射ボタンを外して、40度ほどのお湯で濡らし、綿棒で水気と固まった中身を拭き取ってみてください。その後、ボタンを戻して噴射できるか確認します。これを繰り返しても出ないときは、ガスが抜けている可能性が高いため、中身ありで処分できる自治体に出すか、不用品回収業者に依頼するのが安全です。
関連記事
スプレーの中身抜きをするときの注意点
使いきれないスプレーの中身抜きをするときの注意点を解説します。
- ガスの入っている状態での穴あけは絶対にしない
- 風通しのいいところで行う
- 火気のないところで行う
- スプレー缶に記載されている指示に従う
ガスの入っている状態での穴あけは絶対にしない
ガスの入っている状態での穴あけは絶対にやめましょう。
ガスが入ってる状態で穴あけを行うと、穴をあける際の静電気でガスに引火するおそれがあります。
ガスの量が多ければ爆発してしまううえ、火気の側や燃え移りやすいものの側にいると大規模な火災になる恐れもあるのです。
東京消防庁(※)によると、ガスを含んだ缶(エアゾール缶)による火災は令和3年の時点で122件発生しているといいます。
このうち、穴あけやガス抜きによる火災が20件あるとのことですので、穴あけ作業には十分注意しましょう。
参考:東京消防庁ホームページ
スプレー缶に記載されている指示に従う
スプレー缶によっては、中身抜きやガス抜きの方法が異なります。
それぞれ適切な方法が記載されているので、基本的にはスプレー缶に記載されている指示に従うようにしましょう。
風通しのいいところで行う
風通しのいいところで行うのも重要です。スプレー缶にはさまざまな種類がありますが、特に吸い込みすぎると人体に悪影響を及ぼすスプレー缶の中身を抜くときは風通しがいいところを選びましょう。
屋外がベストですが、風向きにも注意が必要です。他人にかからない・自分にかからない・屋内に流れていかないところを選ばないといけないので、できる限り開けた場所で行いましょう。
火気のないところで行う
中身抜きとするときは、火気がないところで行いましょう。
噴射の際にはガスも一緒に出るので、火気のそばで噴射すると引火するおそれがあります。
キッチンや冬場のヒーターの側で中身抜きをしないようにしましょう。
中身があるままスプレー缶を処分する方法
事前に中身を出さず、そのままスプレー缶を処分したい場合は以下の方法で可能です。
- 不用品回収業者に依頼する
- スプレー缶回収の専門業者に依頼する
自身で中身を抜く必要がないため、スプレー缶の量が多い、中身の出し方が分からない場合の利用にはおすすめです。
それぞれの方法について、以下で紹介します。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼すると、中身のあるスプレー缶はそのまま処分可能です。
単品での回収はもちろん、大量のスプレー缶でもパックプランの利用でお得に片付けられます。
スプレー缶を捨てられず部屋に溜め続けていた方、適切な方法で捨てたいけど中身を抜く手間が面倒な方の利用には最適です。
不用品回収業者への依頼は、諸経費の有無や利用者の評判・口コミなどを事前に調べておくことで、費用面・対応面が良い業者を選択できます。
スプレー缶回収の専門業者に依頼する
スプレー缶の回収は、対応している専門業者に依頼する方法もあります。
たとえば、廃棄物処理業者や自治体提携の一部業者は、一般住宅から出るスプレー缶処分に対応しています。
不用品回収業者以外で業者探しを進める場合には、まず自治体と提携した業者に依頼できないか調べてみましょう。
スプレー缶の安全な捨て方のまとめ
スプレー缶を安全に処分するには、中身を完全に使い切ることが最も重要です。
火気のない屋外でガス抜きを行い、自治体のルール(不燃・資源・危険ゴミなど)に従って出しましょう。
中身が残ったままでは多くの自治体で収集されず、火災・爆発の危険もあるため十分な注意が必要です。
使いきれないスプレーや、古くて噴射できない缶を無理に処理しようとすると危険なので、安全に対応する方法を選択してください。
「数が多くて自分でガス抜きできない」「中身が残っているスプレーをまとめて処分したい」という場合は、専門の業者へ依頼する方法もあります。
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スプレー缶の捨て方に関するよくある質問
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Q屋外に出られない(マンション・雨天)とき、中身抜きはどうしますか?
Aベランダや共用廊下での噴射は、におい・飛散・引火リスクでトラブルになりやすいので避けるのが無難です。
どうしても自治体処分のために抜く必要がある場合は、管理規約を確認したうえで、人気のない屋外へ移動できるタイミングを選びます。
屋外確保が難しいなら、中身あり回収に対応する業者へ依頼する方が安全面では現実的でしょう。
無理に室内で抜こうとせず、まずは「中身あり可否」を自治体か回収業者に確認してください。 -
Qラベルが読めない・成分が不明なスプレーは、どう判断すればいいですか?
A成分が分からないスプレーは、可燃性溶剤や刺激性薬剤の可能性があるため、自己判断で噴射して処理するのは危険です。
まずは缶の用途・注意書きの残り、メーカー名、においの有無など「分かる情報」を整理して相談材料にします。
中身の特定ができない場合は、自治体の相談窓口や廃棄物処理の専門業者に回収可否を確認するのが確実です。
特に熊スプレー系や薬剤系が疑われるときは、無理に抜かず回収ルートへ回した方が安心でしょう。 -
Q大量にあるスプレー缶をまとめて処分するとき、保管や運搬の注意点は?
Aガスが残っている缶を車の中に長時間置くと、温度上昇で内圧が上がり危険性が増します。
保管中は直射日光を避け、ストーブ・コンロなど火気から離した風通しの良い場所に置くのが基本です。
運ぶ必要がある場合は、密閉容器にぎゅうぎゅう詰めにせず、倒れにくい状態で短時間移動にしてください。
量が多く作業が長引くなら、回収対応のある業者へ一括で依頼する方が安全に片付きます。 -
Q古すぎて噴射できない/サビや変形があるスプレーはどう処分しますか?
A噴射できない原因が目詰まりでも、無理に分解したり針金で突いたりすると飛散やケガにつながるので控えるのが安全です。
サビ・膨らみ・変形がある缶は破裂リスクが上がるため、火気のない屋外での作業でも慎重さが求められます。
自治体によっては「中身ありのまま持ち込み」や「特別回収」など別ルートが用意されていることもあります。
処理に迷う状態なら、無理して抜こうとせず回収の専門業者へ相談してください。 -
Q業者に“中身あり”で回収してもらうとき、事前に伝えるべきことは何ですか?
A回収可否と安全な運搬のために、スプレーの種類(塗料・整髪・殺虫・熊スプレー等)、本数、未使用かどうか、保管状況は事前に伝えておくとスムーズに進められます。
あわせて、屋内に小さな子どもやペットがいる、においが強い、錆びや変形があるなどの情報も共有すると対応が変わりやすいです。
料金は本数だけでなく、出張の有無や他の不用品と同時回収かどうかで差が出ることが多いです。
見積もり時点で「追加料金が発生する条件」を確認しておくと安心できるでしょう。

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