ここでは、高齢者が片付けられない原因に病気が関係している場合があることについて詳しく解説します。

どのような病気が関係しているのか、その状態を放置することで生じるリスクなどもまとめたのでご覧ください。

部屋を片付けるコツや、ぜひとも利用したいサポートも記載しているため、快適な部屋で過ごせるようになります。

病気を抱えていても、自身に無理のない範囲で気持ちよく生活できるようにしてみましょう。

高齢者が片付けられない原因は病気の場合がある

家の中が片付けられないとお困りの高齢者は、その原因に病気が隠れている場合があります。

以下に挙げる病気が原因で、片付けが思うように進められないと感じるようになるのです。

認知症

1つ目に挙げられるのが、認知症です。

認知症というと、物忘れが多くなったりお金の計算ができなくなる、会話が通じなくなるなどの症状が現れてきます。

しかし、認知症によって片付けられなくなるという症状も実際にあるのです。

部屋を片付けるとき、私たちは頭の中で捨てる物や整理するものなどを考え、判断しながら行動に移しています。

認知症になるとこれらの能力が低下してしまうため、片付けがうまくできなくなるのです。

捨てるべき物が捨てられずゴミが溜まる、探し物をしているうちに部屋が散らかってしまうなどの悪循環にも陥りやすいです。

ゴミ屋敷症候群

片付けられず困っている高齢者のなかには、ゴミ屋敷症候群という病気を発症している場合もあります。

ゴミ屋敷症候群とは、物が散乱した状態の中で生活を続けていくうちに荒廃していくという状態です。

欧米では「ディオゲネス症候群」「老年期隠遁症候群」などと呼ばれることもあり、昔からこのような状況に陥る高齢者がいると言われています。

社会から孤立し、不衛生な状態で暮らすことにも無関心になり、家の中がゴミ屋敷化するようになるのです。

一人暮らしで認知症を患っている高齢者では、ゴミ屋敷症候群になる可能性が高まるともいえます。

精神疾患

部屋が片付けられないという高齢者は、精神疾患を患っている場合もあります。

精神疾患は年齢問わず発症するものであり、生活環境や性格などによってかかりやすい人がいるのも事実です。

片付けられないことと関係がある精神疾患には、次のようなものが挙げられます。

• うつ病
• 総合失調症
• セルフネグレクト

うつ病を発症するとやる気が出なくなるので、片付けや掃除ができなくなってしまいます。

総合失調症も部屋が片付けられない問題と関係がある場合があります。

無気力になることから部屋が汚れていても気にならなくなり、いつしかゴミ屋敷と化してしまうケースがあるのです。

その他、セルフネグレクトにより片付けられない状態が続くこともあります。

自分自身のケアをしなくなるのがセルフネグレクトの特徴で、ゴミ捨てをしない、片付けないなどの症状が現れます。

このように、片付けられないと感じている高齢者のなかには、精神疾患を抱えている場合もあるのです。

高齢者の片付けられない病気を放置するリスク

高齢者の片付けられない病気をそのまま放置していると、生活には様々な影響が出ます。

次のようなリスクがあるため、片付けられない状態を見過ごさないようにしましょう。

ゴミ屋敷になってしまう

片付けられない状態に陥っている高齢者の住む家は、いつしかゴミ屋敷になってしまいます。

物を捨てられない、整理整頓ができないなど片付けや掃除が困難な状況が続くと、どこから手を付けたら良いかわからないゴミ屋敷になるリスクが高まるのです。

片付けられないからそのまま、周りのサポートもないので環境を変えられないといったなか、徐々にゴミが溜まっていってしまいます。

放置される期間が長くなるにつれ、手に負えないほどのゴミ屋敷になることもあるのです。

怪我しやすくなる

片付けられないまま同じ場所で生活し続けていると、転ぶなどして怪我しやすくなります。

足腰が弱っている高齢者が怪我をすると、治るまでにも時間がかかります。

身体が思うように動かないため、ますます片付ける気力が出なくなるでしょう。

怪我により生活面でできないことが増え、片付けるきっかけも失ってしまいます。

貴重品が見つからなくなる

片付けられないからと放置していると、貴重品が行方不明になることもあります。

通帳や印鑑が見つからない、財布がどこかに行ってしまったなど、生活に必要な貴重品の居場所がわからなくなるケースがあるのです。

片付けをしないまま徐々に物が溜まっていくことで、本当に大切な物がどこにあるかわからなくなります。

不衛生・不健康になる

物が散乱したりゴミが放置されている空間は、不衛生な環境です。

害虫や害獣が発生しやすくなり、悪臭に悩まされるようにもなるでしょう。

このような環境で過ごしていると、病気や感染症にかかるリスクも高まります。

自身の身体に新たな体調不良を引き起こす恐れもあるので、片付けられない状態を放置するのはよくありません。

火災のリスクが高まる

ゴミや物があふれている部屋を放置していると、火災の危険性も高まるので注意したいです。

コンセントに埃が付着して引火することで火災になり、さらにゴミや物に燃え移っていく可能性があります。

火は一度燃え移ると消すのが大変で、どんどん燃え広がってしまう場合もあります。

さらに、高齢者になると火災が起きたときに逃げ遅れてしまう恐れもあるので、片付けられないまま汚部屋を放置するのは危険です。

孤独死の危険性も高まる

片付けられないまま過ごしている高齢者は、孤独死の危険性も高まります。

ゴミ屋敷の中で転倒して動けなくなり、助けを呼べないまま命を落としてしまうケースがあります。

上記で挙げたように埃やタバコの不注意から火災が発生し、そのまま火災に巻き込まれ亡くなることもあります。

夏場であれば熱い部屋の中で過ごしているうちに熱中症になり意識を失い、気づいてもらうまでに時間がかかる場合もあり、孤独死の危険性は身近に潜んでいるのです。

病気で片付けられない高齢者の部屋を片付けるコツ

認知症やうつ病などの病気により片付けられず困っている高齢者が身内にいるようなときは、次のポイントを押さえて片付けを手伝っていきましょう。

動線を確保する

最初に、動線を確保するのから始めます。

物が散乱している部屋は足の踏み場がなくなり、ゴミを外に出したり整理整頓がしづらい状況になっているはずです。

そこで、廊下や玄関、部屋の中で行き来できるよう通路やスペースを確保してみてください。

動線がきちんと確保できていると、片付けも順調に進められます。

ゴミ出しを手伝う

高齢者となると、片付けようとしても身体が動かしにくく、ゴミ出しや物の移動も一苦労です。

片付けられない高齢者の部屋は、ゴミをまとめて出していくことで徐々にすっきりとしてきます。

ゴミの量が大量になるとますます高齢者だけでは対応できないので、ゴミ出しをサポートしましょう。

ゴミ出しをして不要な物を処分すると、部屋が広くなったり貴重品などの大切な物が見つかるようにもなります。

危険な物は目につかない場所へ移動する

片付けられないまま月日が経った部屋の中には、様々な物があふれているでしょう。

その中には、タバコやライター、マッチ、スプレー缶、カッターナイフやハサミなど危険な物も潜んでいる場合があります。

片付けをしながらそのような物を発見したときは、速やかに高齢者の目につかないところへ移動させておきましょう。

火災や怪我などのリスクを下げるため、危険な物は保管場所を慎重に決めておくと良いです。

本人にとって思い出のあるものは捨てない

片付けられないと悩んでいる高齢者の部屋には、ありとあらゆる物が種類問わず散乱しているでしょう。

片付けを手伝うとなったときは、不要な物をどんどんゴミ袋に入れて整理していきたいとも考えるはずです。

しかし、本人にとって思い出のあるものまで捨ててしまうのは避けましょう。

アルバムや亡くなった配偶者の形見などは本人に見つかったことを伝えて、どこに保管しておくか一緒に話し合ってみてください。

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病気で片付けられない高齢者はサポートにも頼るべき

高齢者のなかには、病気が原因で片付けられないと困っている人がいます。

家族の助けがあればまだ状況を改善していけますが、助けてもらえる人が身近にいない高齢者もいることでしょう。

そんなときは、以下に相談して部屋の片付けに関してサポートを受けてみる方法があります。

• 行政に相談する
• 専門医に相談する
• 不用品回収業者に依頼する

片付けられないとお悩みの高齢者は、行政に相談してサポートを受けることが可能です。

たとえば東京都なら、片付け支援事業として片付けを手伝ってくれるところを紹介してもらえます。

うつ病などの精神疾患が原因で片付けられない場合は、専門医に相談して話を聞いてもらうなどの診察を受けてみましょう。

少しでも早く片付けたい、プロの力を借りたいというときは不用品回収業者を利用する方法もあります。

片付けや掃除のプロが徹底的に作業し、ゴミや不用品もまとめて処分してくれるので短時間で片付きます。

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病気で片付けられずお困りの高齢者は粗大ゴミ回収本舗へ

高齢者で片付けられないと悩んでいるときは、病気が関係している場合があります。

病気が原因だと片付けようと思っても思うようにいかず、家族のサポートがない高齢者もいることでしょう。

そのようなときは、不用品回収業者である「粗大ゴミ回収本舗」にも一度ご相談ください。

分別や片付けなどからスタッフが伺い、最短即日で部屋をすっきりと片付けることが可能です。

不用品回収と合わせて他のサービスも同時に依頼できるので、ハウスクリーニングや片付け代行もご利用いただけます。

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