この記事では、片付けられないのがADHDによる影響なのかという点について、その理由や対処法を詳しく解説します。

片付けられない状況のままで過ごしていると、日常生活に様々な悪影響が出るので早めに脱却したいものです。

自身ができそうだと感じる対処法から試して、部屋の中を少しずつ片付けていってみましょう。

自分一人での片付けが難しいときは、掃除などを得意とする業者に相談するのも手です。

ADHDで部屋が片付けられない理由

ADHDの特性があると、なぜ部屋の中を片付けられないのでしょうか？

部屋をきれいにするための対処法を見ていく前に、まずはADHDにより片付けられない理由を確認しておきましょう。

部屋に物が多い

ADHDで部屋を片付けられない理由には、部屋の中に物が多い点が挙げられます。

新しいことに興味がわきやすく、衝動性が強いことから、いつしか物があふれた状態になってしまう場合があるのです。

整理されていない状態では、どこに何が置いてあるかわかりません。

その結果、同じ物を複数買ってしまい、さらに部屋の中には物があふれるという悪循環に陥ってしまうのです。

何から片付けて良いかわからず、物が散乱した空間で過ごすことになります。

物を捨てられない

物がたくさんある状態では、何が必要で何がいらない物なのかを判断するのが難しくなります。

何を捨てたら良いかわからず、その間にも物が増えていってしまうのです。

いざ片付け始めたものの、結局物を捨てられず状況があまり変わっていないといったケースもみられます。

片付けでは、物を減らすことが大事です。

ADHDにより物が増えてしまい捨てるのも困難な場合、片付けられなくて困ると感じることが多くなります。

物の置き場所が決まっていない

物の定位置が決まっておらず、収納する場所がないことから片付けられない事態にも陥ります。

置き場所が決まっていないのでとりあえずテーブルの上に置くという状態が続くことで、物が散乱した部屋になってしまうのです。

物を積み上げていくことでどこに何があるかもわからなくなり、部屋全体が乱雑にもなっていきます。

探し物が見つからない問題も起こりやすく、必死で探しているうちにさらに部屋の中が汚くなってしまうケースもあります。

ADHDで片付けられない原因には、物の置き場所がきちんと決まっていない点も大きく関係しているのです。

物を元の場所に戻せない

物を元の場所に戻せないのも、ADHDの特徴といえます。

ADHDを抱えていると気が散りやすくなり、そのとき思いついたことに引き寄せられやすくなります。

ここから、使用した物を元の場所に戻すのが難しくなるのです。

使い終わったハサミを元の場所に片付けようとしているときに別のことに気を取られると、そのハサミの存在を忘れてしまいます。

この繰り返しによって部屋の中には様々な物が散乱し、片付けられないと悩んでしまうのです。

先延ばしにする癖がある

ADHDを患っていると、しなければならないことをつい先延ばしにしてしまう癖により片付けられない場合があります。

今は片付けられない、後でまたしようと思いつつも、そうしている間に使っていない物でどんどんあふれていってしまいます。

片付けるべきときに取り掛かれないため、いつしかゴミ溜め状態の部屋になる恐れもあるのです。

物が増えすぎた段階では何から手を付けたら良いかわからなくなり、片付けることを先延ばしにするようになります。

片付けのために時間を確保できない

片付けのために時間を確保できないのも、ADHDにより片付けられない理由の一つとして考えられます。

ADHDは優先順位をつけたり時間のコントロールをするのが難しいという特性があるので、予定通り物事を進めることが苦手です。

この影響は片付けにおいても及び、片付けなければいけないと思っても目の前のことが気になり、そちらに時間を取られてしまいます。

別のことを始めてしまいいつまで経っても片付けに取り掛かれず、部屋の様子も変わらないままという状態になりやすいです。

ADHDにより片付けられないときの対処法

ADHDの特性から、部屋を片付けられないという悩みを抱えている人もいます。

そこで、片付けられない理由の次に対処法について詳しく見ていきましょう。

自分にとってできそうだと感じられることから取り組んでみてください。

片付けの段取りを決める

はじめに、片付けの段取りを決めていきましょう。

どこから片付け始めるかを考え、その場所が無事に片付けられたら完了と決めておくと取り掛かりやすいです。

予定表を作って、いつどこを片付けるかをメモしてみるのもおすすめです。

長い時間片付けや掃除をしていると、途中で集中力が切れてしまい、他のことが気になる場合があります。

結果的に中途半端に終わる可能性があるので、短い時間で区切って自分が決めた場所をしっかり片付けることを意識してみましょう。

まずは1つの場所から片付ける

段取りでどこの場所から片付けるか決めたら、その場所のみに集中して片付けていきましょう。

途中で他の部屋に行くと片付け以外のことに引き寄せられてしまう恐れがあるので、自分が決めた場所から離れずに片付けに取り組むのがポイントです。

その後1つの場所がきれいに片付くと、他の場所も片付けようと気力が出てきます。

自分でもきちんと片付けられると実感できると、より力を入れて片付けられるでしょう。

アラームをセットして片付けに取り組む

ADHDは集中力が途切れやすいため、片付けにおいてはアラームをセットして取り組みましょう。

長い時間だらだらと片付けをしていても、思ったほどきれいになっていないと感じることがあります。

段取りを決めて片付ける場所を1つ決めたら、15分や20分などアラームをセットしてその時間は片付けに集中してみましょう。

1つのことに集中できるよう、アラームも活用してみてください。

集中できるよう周囲の音をシャットアウトする

ADHDでは周りのことが気になってしまいやすいので、片付けに集中するため周囲の音を遮断する方法も効果的です。

イヤホンなどを付けて周りの音をシャットアウトすると、生活音に気を取られることなく自身の片付けに集中できます。

テレビの音も片付けのときには気になることが多いので、電源を切っておくと良いでしょう。

また、音楽を聴きながら片付けるのはあまりおすすめできません。

曲の歌詞やメロディに聞き入ってしまい、片付けが進みにくくなるためです。

収納に関するルールを決める

片付けでは、どこに何をしまうかを決めた上で作業すると捗ります。

そこで、収納に関するルールを自分なりに決めてみましょう。

本は本棚にしまう、調味料はキッチンの上に整頓する、食器は食器棚に片付けるなど、収納を意識していくと部屋が片付いてきます。

床に物がある状態にもならずに済むでしょう。

不要な物を処分してスペースに余裕があるようなら、収納棚やボックスを用意して、整頓してみてください。

※片付けられないときは口コミ高評価な片付け代行業者にもご相談を！

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ADHDで片付けられないことの影響

ADHDにより片付けられない状況が続くと、日常生活には様々な支障が出ます。

その影響は広範囲に及ぶので、以下の点を理解して片付けられない状態から抜け出せるようにしましょう。

不衛生な環境で体調不良に陥る

片付いていない部屋は不衛生な環境にもなるため、体調不良にも陥りやすいです。

埃やダニによるアレルギー症状に悩まされたり、カビにより体調不良を感じることもあります。

見た目が片付いていないと悩むだけでなく、自身の身体にも異変が生じる場合があるのです。

体調不良に陥ると片付けもままならないので、そうなる前に片付けに取り掛かっておきたいです。

他の精神障害を発症するリスクが高まる

片付けられないまま過ごしていると、ADHDだけでなく他の精神障害を発症する確率も高まります。

ASDやうつ病などの精神障害にかかるリスクも高まるので、他の障害を併発しないよう状況を改善していきたいです。

不衛生かつ散らかった場所で生活していることで気分が落ち込み、体調不良が起きることで身体も思うように動かなくなります。

さらなる悪循環を生み出す事態にもなりかねないので、ADHDにより片付けられない状態を放置するのは避けましょう。

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害虫などが発生する

ゴミが溜まった部屋を片付けずに放置していると、害虫や害獣が発生しやすくなります。

害虫などは人に有害なウイルスを持っており、感染症にかかる危険性も高まるので危険です。

害獣などが住み着くと、ますます衛生状態が悪化します。

ADHDだけではなく新たな病気を引き起こす要因にもなるので、片付けられない部屋をそのままにしておくのはよくありません。

火災の危険性が高まる

ゴミや物が散乱した部屋は、火が出たときに速いスピードで燃え広がっていきます。

燃えやすい物があるため、瞬く間に家じゅうに炎が広がるでしょう。

害獣がコードをかじる、コンセントのプラグに埃が積もっているなどにより火災が発生する確率が高まるので、非常に危険です。

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ADHDでは、部屋をうまく片付けられないという悩みを抱えている人がいます。

その状況から抜け出すためには、片付けられない理由を知ってそれに合った対処法を実践していくことが大事です。

自分一人で片付けるのが難しいときは、「粗大ゴミ回収本舗」にもお気軽にご相談ください。

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