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この記事ではなぜ認知症がゴミ屋敷の原因になるのかを解説しています。
高齢者が多い日本では、部屋が汚い・片付けられない老人の数が増えており、近年の研究では認知症が関係していると分かってきました。
本記事は、認知症の理解を深めてゴミ屋敷を解消できる内容になっています。
後半ではゴミ屋敷を防ぐ方法や、ゴミ屋敷になった時の相談先もご紹介。
地域包括支援センターやゴミ屋敷片付け業者など、様々な相談先を選んでいます。
目次
なぜ認知症がゴミ屋敷の原因になるかですが、独立行政法人・東京都健康長寿医療センター研究所によると、
という流れで認知症高齢者のゴミ屋敷が発生するとのことです。
なぜ・どうやって発生するのか、ここでは要因別に解説しています。
そもそも認知症とは、記憶力や判断力などの認知機能が何らかの原因(※)で低下し、日常生活に支障をもたらす病気のことです。
(※最も多いのは老化による脳の神経細胞死)
記憶障害が中心の病気ですが、一般的な老人の物忘れとは違います。
老人の物忘れ | 認知症による物忘れ | |
体験したこと | 一部を忘れる 例)朝ご飯のメニュー |
全てを忘れる 例)朝ご飯を食べたこと自体 |
物忘れの自覚 | ある | ない |
日常生活への支障 | ない | ある |
症状の進行 | 極めて徐々にしか進行しない | 進行する |
(※政府広報オンラインHPより引用)
片付けには「物の定位置を覚えておく記憶力」や「何をどう捨てるかの判断力」が必要です。
認知症の老人はどちらの能力も衰えており、部屋が汚い・片付けられない原因になります。
認知機能には注意力・実行力・空間認識力も含まれ、身体機能と密接に関係しています。
例えば”歩く”という行為です。認知症高齢者には、
といった歩行障害がよく見られ、片付けを含む日常的な活動が上手くできません。
また、これまで出来ていた事が出来ないようになると精神的に塞ぎがちになり、お年寄り本人の自信喪失に繋がります。
中には分別や収集日を間違えることを恐れ、ゴミ出しを避ける認知症高齢者も多いです。
孤立と認知症は深く関わっており、九州大学などの共同グループ研究では、
「社会的孤立が脳萎縮を引き起こし、認知症リスクを高める」
という結果が出ています。例を挙げると、
といったパターンで手遅れになることがあります。
認知症の一人暮らしは意外と多く、東京都福祉局が2014年に行った調査によると、都内の認知症世帯のうち16%が一人暮らしとのことです。
お年寄りに定期的な見守り・ゴミ出し支援を行う自治体はありますが、全てのゴミ屋敷を解消するには至っていません。
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予防法の一つが、父親(母親)の孤立解消です。
実家を頻繁に訪れたり、本人の好きなことで社会参加を促しましょう。
ただ、ここでは主に片付けに注目して、ゴミ屋敷の予防法を解説しています。
認知症の介護ではお年寄りができることを見極めて、最小限の手助けで生活を支援するのが重要です。
「グループホームに入れたら認知症が進行した」事例もあるので、自立した生活の重要性は無視できません。
もちろん周囲の支援は必要不可欠です。
具体的には以下の通りになります。
曜日の感覚がない状態なら、「今日は収集日だよ」と電話してあげましょう。
メモは便利ですが、父親(母親)の認知機能が低下していると、情報過多になって逆に混乱を招きます。
「服はこの中に入れて下さい」と簡単な内容にしたり、服や食器のイラストを描くのがおすすめです。
テレビ電話があると部屋が汚い状態か、片付けられない状態かを確認できます。
認知症高齢者は病気による衰えを自覚しており、それが本人の自尊心を傷つける原因になっています。
ですが一緒に片付ければ、お年寄り本人の負担を減らしつつ、自信や達成感を持たせることが可能です。
以下は具体的な対応ポイントになります。
(※NHK健康チャンネルHPより引用)
全体を通して、「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」の3つの”ない”を意識しましょう。
認知症で一番不安に思っているのは本人です。
不安や混乱を和らげれば症状が落ち着くこともあり、周囲と良い関係を保ちつつ生活することができます。
訪問介護ではホームヘルパーが掃除の手伝いを行えます。これには介護保険が適用されます。
利用者負担は福岡市の場合、20分~45分未満で196円が目安です。
また、「片付けや物を捨てるのをどこまで任せるか」という困り事も、ケアマネージャーなどに相談してみましょう。
“認知症高齢者ができること”の正確な判断は、一般の人にはなかなかできません。
介護のプロなら本人の生活を細かく分析し、リスクを計算して、適切な判断を下してくれます。
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ゴミ屋敷には多くのリスクが存在します。
居住者が認知症のお年寄りだと、リスクの可能性はさらに高まると言って良いでしょう。
実際にゴミ屋敷に住む認知症高齢者の死亡リスクは高く、何らかの介入支援があった場合でも、介入後1年以内の死亡率が高いことが明らかになっています。(※)
従って、最も重要なのはゴミ屋敷の早期解消です。
ここで認知症のゴミ屋敷の相談先を紹介しています。
(※東京都健康長寿医療センター研究所HPより引用)
「父親(母親)の部屋が汚い。認知症かも」と思ったら、医療機関を受診させて、なぜ片付けられないか調べるのが最優先です。
認知症の早期対応が重要な理由には、
などが挙げられます。
認知症は、かかりつけ医(最も身近な医師)、認知症サポート医、認知症相談医、精神科、神経内科、もの忘れ外来が受診先になります。
地域包括支援センターとは、自治体が主体となり設置している高齢者の総合相談窓口です。
全国で7305か所(2021年時点)に設置されており、福岡市だけでもその数は50を超えます。
支援センターにはケアマネージャー、保健師、社会福祉士といった介護福祉の専門家が常駐しており、
などを行っています。
認知症のゴミ屋敷で困ったら、まずは地域包括支援センターや自治体の福祉課に支援を求めるのが一番です。
ゴミ出しの支援のほか、ゴミ屋敷の片付けを手伝ってくれた事例もあります。
社会福祉協議会(社協)とは、民間の福祉活動の推進を目的とした、非営利の民間福祉団体です。
地域包括支援センターとは細かい違いがありますが、どちらも地域の介護福祉に取り組んでいる点には変わりません。
包括 | 社協 |
公共組織 | 民間組織 |
高齢者が対象 | 高齢者以外も対象 |
介護保険法に基づく | 社会福祉法に基く |
例えば福岡市社会福祉協議会では、ゴミ屋敷に関する相談、高齢者の自宅訪問、ボランティアによる家事手伝い、外出支援などを行っています。
詳しい連絡先は、「福岡市 社会福祉協議会」などでご検索下さい。
社協は全国に1800以上存在し(2023年時点)、各市町村に1つずつ設置されているので、利用できる地域は多いです。
どこからも支援を受けられない場合、他の家族や親族に相談して介護負担を分散させましょう。
直接的な介護は難しくても、片付けや物を捨てる手伝いなら同意してくれる可能性はあります。
ただ、介護に非協力的な親族の説得には多大なエネルギーが必要です。
まずは公共・民間のサービスを検討して、それが無理だったら親族に相談しましょう。
自治体とゴミ屋敷の片付け業者には次のような違いがあります。
自治体 | 片付け業者 | |
支援内容 | 間接的な支援 (ゴミを運んでくれるなど) |
直接的な支援 (分別から運搬まで全部頼める) |
必要な時間 | 半月~1ヶ月 | 3~24時間 ※粗大ゴミ回収本舗の場合 |
費用 | 安い | 高いことがある ※目安は数万~数十万円 |
片付け業者は物を捨てるプロですが、金額的に何回も頼めないため、いつ呼ぶかの見極めが大事です。
以下は具体的な判断基準になります。
親が片付けを拒否する時は、「快適に暮らしてほしい」と相手を気遣ったり、本人が忘れた頃に話を持ち出すと、承諾することも。
無理に話を進めると不信感が尾を引いて後の介護に支障をきたすので、最後の手段になります。
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粗大ゴミ回収本舗は九州北部でゴミ屋敷の片付けと不用品回収を行っています。
ゴミ屋敷の片付けには、パック題プランのご利用がおすすめです。
ハウスクリーニング、害虫駆除、貴重品の探索など、各種サービスもご利用可能です。
教育カリキュラムを受けたプロのスタッフが、認知症のご本人様やご家族様を最大限尊重しつつ、お片付けさせて頂きます。
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