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ここでは古い灯油の処分・廃棄方法5種類や費用、注意点を詳しく解説します。
寒い季節が終わりストーブなどを片付ける頃、古い灯油が余ってどのように処分すべきか迷うことがあります。
灯油は簡単に処分できない物であるため、処分方法や注意点をよく確認しておくことが大事です。
記事の後半では処分する時のNG行為や、古い灯油を使うことの危険性も紹介しているので、この記事を読めば、灯油を安全に処分することができます。
目次
古い灯油を処分・廃棄する方法は全部で5種類あります。
残っている灯油の量などから、どの処分方法が適しているか考えてみましょう。
使いきれないほどの灯油が残っているときの処分方法として、一般的なのがガソリンスタンドに持っていく方法です。
自身で直接ガソリンスタンドに持ち込む必要はありますが、安全かつスムーズに古い灯油を処分できます。
ただし、全国どのガソリンスタンドも灯油の引き取りに対応しているとは限りません。
大手ガソリンスタンドごとが実施している灯油の処分方法についても、確認しておきましょう。
コスモ石油のサービスステーション検索ページでは、「余った灯油無料引取SS」の項目にチェックを入れることで、引き取り可能な店舗を検索できます。
古くなった灯油は、灯油を購入した店舗に持っていって引き取ってもらうこともできます。
ホームセンターや灯油店で購入した場合は、引き取ってもらえるか尋ねてみましょう。
引き取りの際にレシートが必要なケースがあるので、灯油を購入したレシートはなくさないように保管しておいてください。
ガソリンスタンドよりも近くにある灯油販売店で灯油を購入したのなら、店舗で引き取ってもらう方法が手軽です。
ホームセンターでは、ビバホームの一部店舗が、灯油の購入者を対象に無料引き取りを行っています。
カインズ、コーナン、コメリなどは灯油の引き取りを行っていません。
自宅だけでは使いきれないほど灯油が残っている、ガソリンスタンドなどに持ち込むのも大変というときは知り合いに譲る方法もあります。
余った灯油の処分に困る頃である春は、朝晩が冷え込むときがあります。
早めに知り合いに尋ねておくと、喜んで引き取ってもらえる可能性があるので確認しておきましょう。
ただし、古い灯油は品質が劣化していることがあるため、昨シーズンの灯油を譲るのは厳禁です。
一部の自治体では、ごく少量なら布や紙に染み込ませて可燃ゴミに出すことも可能です。
灯油を液体のままゴミに出すことは不可能なので、ご注意ください。
可燃ゴミに出せる自治体については、この後で解説します。
ガソリンスタンドなどに持っていけない状況のときは、不用品回収業者に回収に来てもらう方法があります。
不用品回収業者は、古い灯油をはじめ様々な不用品を種類問わずまとめて回収してくれるのがメリットです。
自身で重たい灯油を運ぶ必要がなく、一度に片付けてしまうことができます。
古い灯油の処分を検討するタイミングといえば、季節の変わり目でしょう。
衣替えなどの片付け・整理とともに依頼すると、不要なものをあっという間に処分できます。
電話一本で即日対てくれる業者も多いので、利用しやすいです。
そもそもの大前提として、灯油を液体のまま自治体のゴミに出すことは不可能です。
しかし、一部の自治体では、少量の灯油を布や紙に染み込ませてから燃えるゴミに出すことはできます。
福岡県における対応状況は次の通りです。
可燃ゴミに出せる自治体 | 可燃ゴミに出せない自治体 |
久留米市、飯塚市、大野城市、糸島市、朝倉市など | 福岡市、北九州市など |
福岡市と北九州市に問い合わせてみたところ、「灯油を紙や布に染み込ませてゴミに出すことは不可能」との回答があったので、注意しましょう。
灯油の無料引取を頼めるコスモ石油のガソリンスタンドは、次の通りです。
(※コスモ石油HPより引用)
福岡県には68店(2025年2月時点)のコスモ石油のガソリンスタンドがありますが、灯油の無料引取を頼める店舗はそのうち3箇所のみです。
ホームセンターでは、一般的に灯油の引き取りを行っていません。
そのため、まとまった量の灯油を処分する場合は、不用品回収業者を利用するのが最も確実な方法となるでしょう。
※灯油の処分には不用品回収業者がおすすめ!そのメリットはこちらから!
粗大ゴミ回収業者7つのメリットを徹底解説!デメリットとその解消法粗大ゴミ回収業者に依頼する7つのメリットや、優良業者の選び方、安くするマル秘テクニックを紹介します。粗大ゴミ回収業者を便利に利用したい方はぜひ参考にしてください。
灯油の処分費用の相場は次の通りです。
処分方法 | 費用相場 |
ガソリンスタンドに持ち込む | 無料~500円程度 ※店舗によって異なる |
灯油を購入した店舗で引き取ってもらう | ホームセンターなら無料の場合が多い |
不用品回収業者に回収してもらう | 単品回収:3,000円~ パックプラン:10,000円~ |
布や紙に染み込ませて可燃ゴミに出す | 10円~50円 ※指定袋1枚あたりの料金 |
不用品回収業者の単品回収の料金には、回収費のほかに、車両費や人件費などの諸費用が含まれます。
パックプランとは、複数の不用品をまとめて回収するときに適用される料金システムで、ゴミ1個あたりの回収単価が安くなるのがメリットです。
不用品回収業者を安く利用したいのなら、他に処分したいものを用意して、灯油と一緒に引き取ってもらうと良いでしょう。
古い灯油は、処分するときにいくつか注意する点があります。
うっかり誤った方法で処分してしまわないよう、次の点をよく理解しておきましょう。
古い灯油を、土に埋めて処分するのはやめましょう。
灯油を埋めると土壌汚染につながります。
環境破壊につながるので、避けなければならない処分方法です。
また、灯油が引火する温度は40℃以上です。
土に埋める作業をしているときに引火する恐れもあるので、危険を伴います。
古い灯油の残量が少しだからといって、土に埋めるのは避けましょう。
古い灯油を下水に流さないという点も、しっかり守りましょう。
液体なので水道などから流せるように思われますが、とても危険な行為です。
下水管の中で気化して爆発する恐れがあります。
爆発せずに済んだとしても、浄水施設で悪臭が発生したり、浄水できずに周りに大きな損害を与えることにもなります。
下水だけでなく川や側溝に灯油を流すのもNGなので、流して処分するという考え方は持たないようにしましょう。
揚げ油を処分するときに使う凝固剤で灯油を固めるのも非常に危険なので避けましょう。
凝固剤は油が高温の状態で固まるものなので、そのままの灯油では固まりません。
だからといって、灯油を高温に加熱するのも火事につながり危険です。
古い灯油を手っ取り早く処分したいからといって、凝固剤で固めるのはやめましょう。
「古い灯油の残量が少しなら、布などに染み込ませて可燃ゴミに出せる」と紹介しましたが、先に述べた通り福岡市や北九州市などでは許可をしていません。
許可をしている自治体でも、空気に触れる面積が大きくなると引火する恐れがあります。
そのため、燃えるゴミに出すのはごく少量に留めて、基本的には他の方法を用いて灯油を処分するようにしましょう。
残っている古い灯油の量が少しだけだから燃やして処分しようというのも、非常に危険です。
灯油は燃え広がりやすい性質を持っているので、火事を招くことになりかねません。
古い灯油の残量がほんの少しであっても、燃やして処分するのはやめましょう。
シーズンを持ち越した灯油は状態が劣化しており、うまく燃焼しないことがあります。
場合によっては火災や健康被害をもたらす可能性があるので、注意しましょう。
古い灯油は使わずに、必ず処分するようにしてください。
そもそも古い灯油とは、時間の経過で性質が変化したり、不純物が混じった灯油のことです。
正式には変質灯油・不純灯油と言い、具体的には以下のような灯油を指します。
こうした灯油の使用は、次のようなリスクがあるため推奨されていません。
変質灯油や不純灯油を使うと異常燃焼が起き、火が過剰に燃え上がることがあります。
通常であれば届かないような場所まで火がのぼるため、火災のリスクは非常に高いです。
異常燃焼のほかに、ストーブのスイッチをオフにしても、火が完全に消えない問題があります。
これは、灯油の経年劣化によって生成された「ガム状の物質」が原因です。
ガム状の物質がストーブの芯に付着して膨らむため、スイッチをオフにしても芯が下がらず、火を消すことができません。
その結果、火災を引き起こす要因となります。
灯油を長期間放置すると、気温の変化による結露で水分が混入することがあるため、要注意です。
水分混じりの灯油は不完全燃焼を引き起こし、本来生成される二酸化炭素ではなく、一酸化炭素が発生するおそれがあります。
一酸化炭素は毒性が強く、頭痛・吐き気などの中毒症状を起こし、最悪死に至る危険もあるので、古い灯油を使うのは絶対にやめましょう。
灯油は、処分に悩む物の一つです。
特別管理産業廃棄物にも指定されるため、通常の廃棄物よりも厳しい規制が行われています。
「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物」のことを特別管理産業廃棄物としています。
特別管理産業廃棄物は、大きく分類すると以下の通りです。
灯油は特別管理産業廃棄物に指定される物であることを理解し、上記に挙げた処分方法を用いて正しく処分することが重要です。
灯油の処分作業などを進めているときに、うっかり手にこぼしてしまうこともあります。
では、灯油が手についた場合はどのように対処すれば良いのでしょうか?
灯油がこぼれて手についたときの対処法について見ていきます。
灯油が手につくと、ぬるっとした感じときつい臭いがしばらくの間取れません。
そんなときは、こんな方法で手についた灯油の臭いを軽減できます。
ミカンに含まれるリモネンという成分が油を溶かす性質をもつので、灯油を落としたいときに役立ちます。
ミカンの皮で手をこする他、皮を絞って出てきた汁を手につけてこする方法もあります。
リモネンは柑橘系の果物に含まれる成分なので、レモンやグレープフルーツでも代用可能です。
茶葉やコーヒーの出がらしも、手についた灯油の臭いを軽減してくれます。
出がらしを直接手にこすりつけることで、灯油の臭いが徐々に取れてくるのです。
コーヒーなどの出がらしがあれば、灯油が手についたときに試してみてください。
灯油が手についたとき、ぬめりや臭いだけでなく皮膚にトラブルが起きる場合があります。
福岡市西にあるしおりクリニックによると、これは刺激性接触皮膚炎とも呼ばれ、灯油やガソリンなど皮膚を刺激する物質が皮膚につくことで起こります。
炎症やかゆみが現れた場合は、無理に手を洗ったりせず、皮膚科で診てもらいましょう。
最後に灯油を入れるポリタンクの処分方法を解説します。
自治体では、中身を空にした状態のポリタンクをゴミ収集に出すことができます。
灯油の入ったポリタンクはゴミに出せないので注意しましょう。
以下は、九州自治体におけるポリタンクの分別方法です。
自治体名 | 分別 |
福岡市 | 燃えるごみ |
北九州市 | 家庭ごみ |
久留米市 | 燃やせるごみ |
飯塚市 | 可燃ごみ(飯塚、庄内、頴田地区) 不燃ごみ(筑穂、穂波地区) |
佐賀市 | 燃えるごみ |
唐津市 | もえないごみ |
なお、指定袋に入らない大きなポリタンクは、粗大ゴミになります。
一部のガソリンスタンドではポリタンクを引き取り可能ですが、対応は店舗によります。
対応が分かれる理由は、ガソリンスタンドの大半が代理店方式で運営されているためです。
元売りである石油メーカー(エネオスや出光など)から石油を仕入れ、販売しているのはそれぞれ別の会社であるため、同じ系列のガソリンスタンドでも、処分してもらえない場合があります。
ホームセンターでは、ポリタンクを新しく購入するときに、古いポリタンクを引き取ってもらえる場合がありますが、数は多くありません。
以下は、主なホームセンターのポリタンクの引き取り状況です。
店舗名 | 引き取り状況 |
カインズ | 不可 |
コーナン | 不可 |
ビバホーム | ・店舗によっては可能 ・ビバホームで新しくポリタンクを購入する必要がある |
コメリ | 不可 |
ホームセンターで灯油やポリタンクを引き取る店舗は少ないので、注意しましょう。
自治体でポリタンクを処分する際は、中身を空にする必要があります。
ガソリンスタンドやホームセンターの対応は店舗ごとに異なり、必ずしも処分できるとは限りません。
しかし、不用品回収業者なら、ポリタンクを灯油ごと処分してもらえます。
ポリタンク以外にも、石油ストーブや金属の灯油缶なども回収可能です。
何より危険物の扱いに長けているため、安全に回収してもらえます。自分で灯油を処分するのが不安な方は、積極的に活用してみると良いでしょう。
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古い灯油は、残量や状況を踏まえてどの処分方法で片付けるか慎重に考える必要があります。
ホームセンターなどに持っていけない、ストーブなどで使い切ったり知人に譲ることもできない場合は、不用品回収業者にご相談ください。
「粗大ゴミ回収本舗」は、古い灯油をはじめ処分に悩む物を何でもまとめて回収可能です。
九州エリアにおける実績はナンバー1で、リピーターも続出中の格安・優良不用品回収業者です。
いつでもお好きなタイミングで利用できるので、古い灯油を処分したいときはすぐにお申し付けください。
経験豊富なプロのスタッフが伺い、スピーディーかつ安全に作業を進めます。
詳しくは、以下の無料お見積りからもご相談ください。
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