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【50代以上必見】終活でやるべき9つの準備や始める順番などを解説

公開日
2024年11月29日
更新日
2024年11月29日

この記事では終活で取り組むべきことを解説します。

近年は、深刻化する少子高齢化問題を背景に、終活が大きく注目されるようになりました。

周囲に負担をかけずに最期を迎えたいと考え、終活を始める人は年々増加しています。

しかし終活と言っても、その内容は身辺整理から保険の見直しまで多岐に渡り、注意点も様々です。

そこで本記事では、終活の具体的な手順や注意点、費用などを解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

 

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そもそも終活とは?終活を50代から始めるメリット

そもそも終活とは?終活を50代から始めるメリット

終活とは、人生の終わりを迎えるための様々な準備や整理のことです。

「家族の負担を減らせる」などのメリットがあり、特に50代から終活を始めるメリットには、以下のようなものがあります。

  • まだ元気なので終活を進めやすい
  • 余裕を持って計画を立てられる
  • 財産分与や葬儀について冷静に考えられる

終活には体力、気力、判断力が必要になるため、早く始めるほどメリットは大きくなります。

老後の資金についても、70代で足りないと気づくより、50代で気づいたほうが、資金を工面しやすいです。

終活はまさに「備えあれば憂いなし」の考え方が当てはまるので、なるべく早い時期に始めることをおすすめします。

 

終活でやるべき9つの準備を手順ごとに解説

終活でやるべき9つの準備を手順ごとに解説

終活でやるべきことは多岐に渡るため、ここでは優先順位を付けて詳しく解説したいと思います。

 

終活ノートを作成する

終活ノート(エンディングノートとも)とは、終活に必要なことや考えをまとめるためのノートのことです。

終活を円滑に進めることが目的であり、主に以下のような内容を書きます。

  • 財産情報
  • 病歴や保険の情報
  • 医療や介護の希望
  • これからやってみたいこと
  • 大切な人たちへのメッセージ

ただし、終活が初めての人は何をどう書けばいいか分からないと思うので、市販の終活ノートや、自治体配布の終活ノートをおすすめします。

終活ノートを無料で配布している自治体は多く、福岡市の場合、市役所や各区役所などで終活ノートを入手可能です。

気になる方は「福岡市 終活ノート(もしくはエンディングノート)」などでご検索ください。

 

身の回りの物を整理する

身辺整理は、年齢を重ねて体力と判断力が落ちるほどに大変になるので、50代で始めるメリットは非常に大きいです。

身辺整理のコツは、持ち物を以下の4種類に分けて、処分を考えることです。

種類 具体例
貴重品 印鑑通帳、各種身分証、重要書類、貴金属
普段使っているもの 衣類、食器、生活用品
1年以上使っていないもの 古着、古本、押し入れや物置にある不用品
処分を迷うもの  写真、手紙、贈り物、趣味の品

「1年以上使っていないもの」はなるべく処分し、「普段使っているもの」についても、定期的に見直して整理する習慣を身に着けましょう。

「処分を迷うもの」は必ずしも捨てる必要はありませんが、扱いを家族と話し合ったり、形見分けのリストを作っておきます。

 

そのほか、ペットの終活も早めに考えなくてはいけません。

飼い主が元気なうちに、引き取り先、ペット保険への加入、ペットの最期(供養・お墓)などを考えておきましょう。

もし最後まで一緒に居たい場合は、ペット可の老人ホームもあります。

ただし、非常に人気が高いため、早めに検討しておくことをおすすめします。

また、負担付遺贈の場合、ペットに遺言書で遺産を残すことはできませんし、引き取り先を提示しても、ペットは財産と同じ扱いなので、拒否されることもあります。負担付死因贈与契約にすれば、契約なのでペットを遺贈した場合の放棄はありません。

ですが、遺言はペットの生活自体が保障される制度ではありません。

できるだけペット信託の利用を考えてください。ペット信託ならば、自身の死後はもちろん、認知症を患った際にも効力を発揮します。

ペットのために財産が使え、トリミングや散歩の頻度やごはんの内容、葬儀についてなどの飼育環境の指定も可能です。必ずペットの生活が保障されるのが、ペット信託のメリットです。

さらに、ペットが亡くなった後余った財産に関して誰に渡すかどうかも選択しておけるので、ペットを世話してくれた人へ渡すこともできれば、家族に戻すこともできます。

 

財産を整理する

財産整理では、まず最初に財産をリスト化して、財産目録を作成するところから始めます。

終活ノートには財産情報を記入できる欄がありますし、ネットから財産目録のフォーマットをダウンロードすることも可能です。

以下は財産の具体例です。

  • 預貯金
  • 不動産(家、土地など)
  • 有価証券(株、投資信託など)
  • デジタル資産(暗号通貨、電子マネーなど)
  • 加入保険(生命保険、損害保険など)
  • 貴金属、骨董品、趣味の品
  • マイナスの財産(借金、未払金など)

不要な口座やサービス、クレジットカードがあったら、解約して整理します。

財産関連の書類や印鑑は、すぐ出せる場所にまとめておきましょう。

不動産や骨董品などの分割できない財産は、現金化して公平に分配するのか、特定の相続人が引き継ぐのかを検討します。

ただし、不動産や株、品物を現金化すると財産の評価額が変わり、相続税に影響を与える可能性があるので、詳しくは税理士などの専門家にご相談ください。

 

デジタル情報を整理する

近年、情報化社会を背景に、デジタル終活の重要性が高まっています。

以下のようなデジタル情報の整理も、忘れずに行ってください。

  • スマホやパソコンに保存されているデータ
  • ネット上で保有している資産(電子マネーやポイントなど)
  • サブスクサービスの契約

重要なデータはバックアップを取り、無駄なサービスは解約しましょう。

ログイン方法やロックの解除手順についても、終活ノートなどに書き留めておくことが重要です。

本人の死後、家族がスマホのロックを解除できず、サービスの解約に困る事例が増えています。

 

不動産を整理する

50代の終活で実際に不動産を整理する人は少ないですが、住まいの売却額や地価相場を定期的にチェックし、将来の選択を考えることはできます。

不動産整理の主な選択肢は、売却、相続、生前贈与の3つです。

それぞれのメリットとデメリットは次の通りです。

◯不動産の売却

メリット 現金化して複数の相続人に公平に分配できる
デメリット 現金だと相続税が高くなることがある

◯不動産の相続

メリット 相続税が安くなるケースが多い
デメリット 不動産の維持にコストがかかる

◯不動産の生前贈与

メリット 好きな人に、好きなタイミングで贈与できる
デメリット 贈与税は相続税より高い傾向にある

不動産の相続評価額は、基本的に取引価格よりも低い額で評価されるため、不動産として相続することで、相続税を安く抑えられる場合があります。

詳しくは税理士などの専門家にご相談ください。

 

加入している保険を見直す

保険に加入している人は、生命保険や医療保険などの契約内容を見直します。

50代だと子供がそろそろ独立する頃なので、子供の養育費のために高額の生命保険に入る必要性は低いと言えます。

保障額を減額したり、保障期間を短くするなど、毎月の保険料を減らすことを検討してみてください。

医療保険については、保障の範囲や入院給付金、付帯サービスなどが将来のニーズと合致するか、チェックしましょう。

 

遺言書を作成する

遺言書とは、自分の死後に財産をどう分配するかを定めた法的な書類です。

遺言書を作成する人は70代~80代が中心ですが、最近は50代で遺言書を用意する人も多いです。

終活ノートには法的効力がないため、トラブルを避けるためにも遺言書はぜひ作成しておきましょう。

遺言書には公正証書遺言と言って、専門家による立ち会いのもと作成する遺言書もあります。

費用は2万円~10万円(法律家に任せる場合は10万円~30万円)ほどかかりますが、書き方の不備で遺言が無効になる心配がありません。

 

医療と介護の方針を考える

50代のうちに老後の医療と介護を考えておくと、将来の不安を軽減できますし、保険の見直しにも大いに役立ちます。

どのような医療・介護を受けたいかは、終活ノートを参考にすると良いでしょう。

終活ノートには、終末医療、延命治療、介護の希望に関する選択肢が設けられており、チェックを入れるだけで意思を表示できる仕組みです。

 

葬儀とお墓について考える

葬儀で決めることは、参列者・宗教・葬儀費用の3点です。

参列者の人数が分かれば葬儀費用の目安が分かりますし、自身の交友関係を振り返るきっかけにもなります。

近年は、家族だけが参列する家族葬や、通夜を省いた一日葬など、お金のかからない葬儀も増えているので、選択肢に加えるのも良いでしょう

お墓については、以下の3点を考えます。

  • どのお墓に入るのか
  • お墓を購入するのか
  • 墓じまいを行うのか

墓じまいとは、先祖代々のお墓を撤去し、使用権を墓所の管理者に返すことを指します。

最近は経済的負担やお墓の継承者不足を背景に、墓じまいを行い、納骨堂や合祀墓、自然葬などを選ぶ人が増えています。

ただし、お葬式もお墓参りも残された家族が行うものなので、家族とよく話し合ってから決めましょう。

 

終活にかかる費用はいくら?項目別に解説

終活にかかる費用はいくら?項目別に解説

終活費用は、おおよそ100万円~300万円が目安とされています。

費用の内訳は次の通りです。

種類 費用の目安
終活ノート 1,000円前後
(自治体配布の終活ノートは無料)
身辺整理 数万円~50万円(業者に頼む場合)
不動産整理 自宅の解体費:100万円~400万円
土地の整地費:1㎡あたり500円前後
売却費:売却額の4~6%(仲介料や税金など)
相続手続き 自分で手続きする場合:3,000円~
専門家に依頼する場合:10万円~50万円
保険 生命保険:1.5万円~2万円/月
医療保険:7千円~1万円/月
(50代の平均保険額)
葬儀 100万円~150万円
お墓 購入費:80万円~250万円(墓石費+永代使用料)
墓じまい費:20万円~50万円(撤去費+供養費+離檀料)

50代の終活なら、自宅の解体やお墓の購入を行う人は少ないですが、だいたいの金額は頭に入れておきましょう。

毎月必要な貯蓄額の目安になります。

 

終活で注意すべき4つのポイント

終活で注意すべき4つのポイント

ここでは終活で失敗しないための注意点を解説します。

 

家族とよく話し合う

終活は家族との共同作業です。本人ひとりだけが行うものではありません。

相続、老後の医療介護、お墓の準備など、いずれも家族の意向を無視して決めることは不可能です。

ネットで連絡を取ったり、家族会議を開いたりして、積極的に話し合いの場を設けましょう。

 

必要なものは捨てない

身辺整理では、「捨てて後悔するもの」にご注意ください。

以下は、50代以降で捨ててはいけない品目の一覧表です。

種類 具体例
必要なもの ・仕事の書類
・退職金や年金に関する書類
・冠婚葬祭で使うもの
・災害時に使うもの
財産になるもの ・株券、権利証
・趣味で集めたコレクション
・昔からある骨董品
思い出になるもの ・デジタル化していない写真
・昔もらった手紙や年賀状
・子供が学校で作った作品

大前提として、家族のものを勝手に捨てるのは厳禁です。

50代以降になると、家を出た子供部屋の整理を行う人は多いと思いますが、その際も子供に確認を取ることが必須になります。

 

【関連記事】身辺整理で捨てる物と捨てない物を詳しく知りたい方はこちら

断捨離・身辺整理で捨てるべきものリスト!捨ててはいけないものも紹介

本記事では、断捨離で捨てるべきものや効率的に進めるコツなどを紹介します。これから断捨離を行う方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

2024年02月01日

 

終活ノートに機密情報を記入しない

終活ノートは、家族などの第三者と共有するのが基本と考えられています。

このため、以下の情報を記入するのは避けましょう。

  • クレジットカード番号
  • 暗証番号
  • ログインパスワード

終活ノートには、スクラッチシールで情報を隠せるタイプのものもあります。

また、市販のスクラッチシールを購入して、自分で情報を隠すことも可能です。

 

片付けで困ったらプロに任せる

身辺整理は体力と時間を消耗する作業なので、困ったら不用品回収業者などのプロに任せるのが一番です。

例えば以下のような時に、利用すると良いでしょう。

  • 捨てるものが大量にある
  • 不用品が重くて運べない
  • 自治体が収集しないものを処分したい
  • デジタル整理を頼みたい

不用品回収業者に頼めば分別と運搬が一切不要なので、身辺整理が格段に楽になります。

 

【関連記事】九州でおすすめの不用品回収業者を知りたい方はこちら

不用品処分が安い福岡県・熊本県ほか九州地方の粗大ゴミ回収業者

福岡などの九州地方で不用品を安く処分できる粗大ゴミ回収業者をご紹介します。不用品回収業者を安く利用する方法も併せてご覧ください。

2024年05月23日

 

終活の身辺整理のお手伝いなら粗大ゴミ回収本舗にお任せ

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終活の身辺整理なら、年間8万件以上の利用実績を持つ粗大ゴミ回収本舗にお任せください。

生前整理の経験豊富なプロが、お客様の大切な品を丁寧に整理させていただきます。

不用品の処分はSパック:9,800円から承っておりますので、少量の荷物整理でもお気軽にご利用いただくことが可能です。

もちろん、トラックは4tまで用意しているため、家財道具すべてを回収することもできます。

ペット用品から古本、不用品、車やバイク、農機具なども回収が可能です。

 

貴重品や権利書の探索や、デジタル生前整理など、ご要望があれば何でもお任せください。

ご相談・お見積りをいただければ、お客様にとって最適かつ最も負担の少ないプランをご提案いたします。

手数料無料の分割払いも可能です。

粗大ゴミ回収本舗は、ご本人様とご家族様に寄り添いながら、これからの人生をサポートさせていただきます。

 

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終活に関するよくある質問
終活についてどこに相談すれば良いですか?
最近では、自治体が終活の相談窓口を設置するケースが多いです。
福岡市の場合ですと、市の社会福祉協議会が主体となって、「終活相談」「予約制専門相談(弁護士に相談可)」「出張相談」を無料で行っています。

終活カウンセラーや終活アドバイザーなど、民間の終活サービスを利用するのも良いでしょう。
例えば終活カウンセラー協会では、専門家によるネット相談を無料で行っています。

専門的なことを相談したいのなら、銀行、保険会社、葬儀社、弁護士、不用品回収業者などに個別に問い合わせるのが一番です。
終活に関する自治体の支援はありますか?
以下は、福岡市が行っている終活支援になります。
1.終活ノートの配布
2.終活相談、終活セミナー
3.葬儀・納骨の代行、役所手続きの代行
4.死後の家財処分
3番と4番については、毎月の費用や預託金が必要です。
詳しくは、「福岡市 終活サポートセンター」などでご検索ください。

また、2024年からは一部の自治体で、「入院や施設入所の身元保証支援」「日常生活支援」「葬儀・納骨」をパッケージで提供する終活のモデル事業が始まっています。
(※費用は約60万円)

まだ全国的に利用できるサービスではありませんが、今の50代が高齢者になる頃には普及している可能性はあるので、覚えておいても良いでしょう。
終活で頼れる制度や法律はありますか?
まずは死後事務委任契約です。
これは死後の様々な事務手続きを、親族や知人、専門家などに委任できる制度で、遺言に記載しても法的拘束力を持たない項目について、あらかじめ対応を指示することができます。

次は成年後見制度です。
認知症などにより判断力に不安を覚えたとき、財産の管理や相続手続きなどを、事前に選んだ後見人に支援してもらうことができます。

財産の多い人は、民事信託を活用するのも良いでしょう。
これは財産の運用を信頼できる人に託す制度で、成年後見制度よりも高い自由度で財産運用を行えるメリットがあります。

本文でも軽く触れましたが、生前贈与も場合によっては便利です。
贈与税が最大55%かかりますが、「暦年課税」や「相続時精算課税制度」を利用することで、相続税の負担を軽減できる可能性があります。

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