本記事では、リフォームで出るゴミの処分方法と処分費用について解説しています。

内容は粗大ゴミや大量の一般ゴミなど、リフォームで処分に困るゴミの捨て方が中心です。

後半では、DIY（セルフリノベーション）で出る廃材を自分で処分する方法も紹介しています。

 

リフォームで出るゴミの処分方法と処分費用

 

リフォームで出るゴミは、一般廃棄物と産業廃棄物の２つに分けられます。

一般廃棄物とは、可燃ゴミや粗大ゴミなど家庭から出る普通のゴミです。

産業廃棄物とは、木材やクロスなど工事から出る建築廃材を言います。

 

法律上、リフォーム業者に一般廃棄物の処分を頼むことはできません。自分で処分する必要があります。

あらかじめ不用品を処分しておくと、工事の時に家具移動費や養生費などを節約できるのでおすすめです。

 

家具移動費・・・工事の邪魔になる家具を移動する時に必要

養生費・・・家具の移動時に壁や床を保護するのに必要

 

自治体

粗大ゴミは自治体に予約を入れれば、自宅まで回収しに来てくれます。

粗大ゴミ処理費の相場は、椅子や電子レンジなど比較的小さな物で１００円～５００円。

ベッドやタンスなど大きな物で５００円～２，０００円です。

 

民間業者と比べ料金は安いですが、以下の点に注意しましょう。

• 粗大ゴミは家の外まで運ぶ必要がある
• 回収までの目安は１，２週間
• 一度に何個も粗大ゴミを出せない

 

また、引っ越しやリフォームで出る大量の可燃・不燃ゴミは、ゴミ集積所に出せません。

“大量”の定義は自治体によりますが、４５リットルの袋で５～１０袋以上が大まかな目安です。

小分けにして出すか、お住いの地域のクリーンセンターへゴミを持ち込みましょう。

 

クリーンセンターでは、可燃・不燃・粗大ゴミをまとめて回収してもらえます。

ゴミ処理費の相場は、１０ｋｇあたり１００円～２００円となっています。

 

 

リフォーム業者

リフォーム業者が行えるのは、木材やクロスといった産業廃棄物処理だけです。

しかし、家具などの一般廃棄物処理をオプションサービスとして提供している業者もあります。

回収できる品目や費用など、詳しくは各業者にお問い合わせください。

 

引っ越し業者

引っ越し業者でも一般廃棄物を処分できる場合があります。

回収可能な品目は多くありません。理由はリフォーム業者と同様に、ゴミの収集運搬にかかわる法律的な問題です。

 

ゴミ処理費の相場として、サカイ引越センターの料金を以下に挙げておきます。

• 家具は１個あたり４，０００円から
• 家電４品目は１個あたり４，０００円～７，０００円

サカイ引越センターでは可燃ゴミ、不燃ゴミ、ダンボールを除く資源ゴミを処分できません。

 

家具店・電器店

家具店では新しい商品を購入する時に、古い家具の処分を頼めます。

ゴミ処理費の相場は、小型家具で１，０００円～２，０００円、大型家具で３，０００円～５，０００円です。

自治体より割高ですが、家具の配送と設置と処分を同時に行えるので、手間を省きたい人におすすめです。

 

家電量販店では、家電４品目（テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機）とパソコンを処分可能です。

これらは粗大ゴミではないので自治体では処分できません。リサイクル家電に該当します。

家電４品目のゴミ処理費は、３，０００円～８，０００円が相場になります。

 

パソコンはリユース（中古販売）やリサイクルが容易なので、無料で処分できる場合があります。

家電量販店の他にも、宅配便による自宅回収などで処分可能です。

 

不用品回収業者

不用品回収業者ではトラック積み放題プランを利用可能です

トラック積み放題とは、可燃ゴミや粗大ゴミなど、様々な品目をまとめて回収してもらえるパックプランのことです。

料金はトラック１台あたりで計算されるため、単品回収よりもゴミ処理費を安く抑えることができます。

 

以下の表は、トラック積み放題プランの種類と料金相場です。

参考として、大型家具の単品回収を頼む際の相場も載せておきます。

 

なお、積み放題という名称が用いられていますが、実際には無制限に何でも積めるわけではありません。

積める量は業者ごとに異なります。追加料金が発生する場合もあるので、必ず相見積もりを行い費用を確認しましょう。

 

 

リフォームにかかる廃材処分費の相場

 

リフォーム業者が一般廃棄物を処分できないのと同様に、個人が産業廃棄物を処分することもできません。

木材、クロス、石膏ボードなどの産業廃棄物処理は、リフォーム業者に任せることになります。

見積書では「廃材処分費」、「廃棄物処分料」、「残材処分料」といった名前で記載されています。

 

廃材処分費の相場は、１立方メートルあたり３，０００円〜８，０００円＋運送料金です。

運搬料金も含めた工事別の相場は以下になります。

 

【関連記事】廃材処分費について詳しく知りたい方はこちら

廃材処分の料金相場とは？回収のコストを抑える方法や注意点も解説

 

 

リフォーム業者の廃材処分費を抑える方法

 

廃材処分費を大幅に削るのは難しいですが、ある程度節約したり、高額請求を避けることは可能です。

 

相見積もりを取る

相見積もりは候補をいくつか選び、３社程度に絞って行うのがおすすめです。

見積書を見て、廃材処分費が高すぎたり、安すぎる業者は選ばないようにします。

無料となっている場合も要注意です。「廃材処分費は施主が負担する」と法律で決まっています。

 

細かい点ですが、廃材処分費の単位が「一式」になっているかどうかも確認しましょう。

一式とは「ひとまとめ」という意味です。細かい内訳を出すのが大変な時に用いられます。

 

トラブルの原因になりやすい曖昧な表現なので、必ず明細を聞くようにします。

「どのくらいの大きさのトラックで、どのくらいの量を運ぶのか」

といった具体的な質問をして、相手の対応を見てみましょう。

 

廃材を出さない施工にする

できるだけ廃材を出さないリフォーム設計にするのも、費用を節約するコツです。

 

分かりやすい例としては、フローリングの改修工事です。

既存のフローリングを下地材として使い、新しい床材を上から直接貼っていくという工法があります。

この方法なら、解体費や処分費など合わせて３万円～５万円を節約可能です。（６畳間の場合）

 

自社廃棄している業者を選ぶ

建築廃材の処分には、産業廃棄物収集運搬許可という特別な許可が必要です。

許可を保有していないリフォーム業者は、産業廃棄物処理を回収業者に委託することで、法的な問題をクリアしています。

 

委託なので当然費用は割高になります。

廃材処分費を抑えたい場合は、許可を保有し自社で廃材を処分している業者を選びましょう。

許可の有無は業者のホームページ等で確認できます。

 

 

DIYで出るゴミの処分方法

 

ここからは、DIY（セルフリノベーション）で出る廃材の処分について解説しています。

 

一般廃棄物

木材・木くず・釘などの金属類は、可燃または不燃ゴミとして処分できます。

サイズが大きい場合は粗大ゴミですが、木材なら解体して可燃ゴミに出すことも可能です。

東京２３区では、一辺の長さが３０ｃｍ以上のものが粗大ゴミとされています。

 

ドア・トタン・コンクリート・壁材・畳等の建築廃材は、自治体によって処分方法が異なります。

粗大ゴミに出せる自治体もあれば、DIYから出たゴミでも産業廃棄物として扱う自治体もあります。

多くの自治体で処分しにくいと言われる石膏ボードですが、地域によっては一般廃棄物として処分可能です。

 

産業廃棄物

DIYから出たゴミが産業廃棄物として扱われる場合、粗大ゴミには出せず、クリーンセンターに持ち込むこともできません。

産業廃棄物処理場というのはありますが、持ち込めるのは法人や個人事業主などの事業者に限られます。

 

この場合の処分方法としては、建材の販売店や回収業者などがあります。

レンガなどは少量であれば、ホームセンターで引き取ってもらえることがあります。

 

石膏ボードなど処分が難しいものは、専門の回収業者に依頼しましょう。

石膏ボードの回収を業者に頼む場合、ゴミ処理費の相場は７，０００円～２５，０００円／立方メートルです。

 

 

リフォーム中の荷物預かりサービス

 

最後に、リフォーム工事の邪魔になる荷物を一時的に保管する方法について解説しておきます。

 

リフォーム業者・引っ越し業者

大手系の業者であれば、荷物の保管サービスを利用できることが多いです。

料金相場は１ヶ月あたり１５，０００円～２５，０００円です。（一般的な家具や家電を預ける場合）

この他にも、荷物の出し入れに出入庫料や配送料が必要になることがあります。

 

トランクルーム

トランクルームとは、普段使わない荷物を収納するための有料貸しスペースです。

大きく分けて屋内型と屋外型の２種類があります。

 

屋内型のメリットは空調設備とセキュリティです。

本、衣類、食器など、大切な物の保管に適しています。

 

屋外型は料金が安く、荷物の出し入れが簡単なので家具の保管に向いています。

ただし空調設備は乏しく、カビや結露の対策が必要な場合があります。

電化製品など外部の環境にデリケートな物を保管する際は注意しましょう。

 

 

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家具と家電の片付けに最適な「お得なパックプラン」は、9,800円からご利用可能です。

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