本記事ではゴミ屋敷を自力で片付けるのが困難な理由と、業者に依頼すべき基準などを解説しています。

ゴミ屋敷を自力で片付けるのは状況によっては可能ですが、基本的に難しいので、業者への依頼が必要です。

どのくらいのゴミ屋敷なら自力で片付けられるのか、業者に依頼する必要があるのはどんなゴミ屋敷なのかを詳しく紹介しています。

また、業者に依頼する際の費用相場も解説しているのでぜひご覧ください。

ゴミ屋敷の片付けは自力では困難

ゴミ屋敷を自力で片付けるのは困難である理由・要素をそれぞれ解説します。

• 片付けができるならそもそもゴミ屋敷にはなっていない
• 自身の健康状態も影響している
• ゴミの量や種類が理由

片付けができるならそもそもゴミ屋敷にはなっていない

ゴミ屋敷の自力での片付けが難しい理由として、そもそも自力で片付けられるならゴミ屋敷にはなっていない、という点が挙げられます。

中には仕事が忙しくてゴミを捨てる時間がない方もいるでしょう。

そういった場合、まとまった時間を取れば片付けられるケースもあります。

しかし、当然多くの時間と労力がかかるため、困難であることに変わりはありません。

自身の健康状態も影響している

ゴミ屋敷と健康状態には相関関係があるとされており、健康状態が悪いとゴミ屋敷の片付けは困難となります。

特に、発達障害・うつ病、あるいはこれらの気がある方が自力でゴミ屋敷を片付けるのは非常に難しいでしょう。

精神的な健康が満たされていない方がゴミ屋敷を掃除する場合は、必ず周囲のサポートが必要です。

ゴミの量や種類が理由

ゴミ屋敷といっても、堆積しているゴミの量や種類はさまざまです。

中には汚部屋と呼ばれるような、ゴミ屋敷まではいってないレベルの場合もあります。

• 物が散らかってはいるけどゴミは少ない
• なんとか床は見える
• 全て自治体のゴミの日に出せる

上記のような場合は、自力で片付けられる可能性があるでしょう。

逆に、上記とは反対の場合、自力での片付けは不可能といえます。

• どこを見てもゴミだらけ
• 床は見えず50cm以上のゴミが積み上がっている
• 自治体のゴミの日にも出せないような危険物などがある

このような状況の場合は無理せず業者に依頼しましょう。

ゴミ屋敷の自力片付けが可能・不可能な判断基準

ゴミ屋敷を自力で片付けられるかどうか、わからない方も少なくありません。

そこでここからは、ゴミ屋敷を自力で片付けられるかどうかの判断基準を紹介します。

乾いた生活ゴミだけしかない場合は可能

乾いた生活ゴミだけしかない場合は、自力でなんとか片付けられる可能性があります。

• 全て自治体のゴミの日に出せるゴミ
• ゴミは多いが床は見えている
• 分別も簡単

上記のような場合は、なおハードルが下がるでしょう。

水分を含むゴミが混じると片付けの難易度は一気に上がります。

湿気ったゴミがいつまでも床にあると、床板を腐食させる原因になるほか、弁当・飲み物の残りなどが溢れていると、後述する害虫・悪臭の原因になるからです。

腐食した床板は足場として危険ですし、害虫や悪臭が発生していると精神的に作業がしんどくなってしまいます。

足の踏み場がない・害虫や悪臭が発生している場合は不可能

前述しましたが、害虫や悪臭が発生している場合は自力での片付けは不可能といえるでしょう。

• 片付け中にゴキブリなどが飛び出てくる
• 悪臭を吸い込みすぎて気分が悪くなってしまう
• 空気中に舞ったアレルゲンを吸い込んで感染症リスクが高まる

害虫や悪臭が発生しているゴミ屋敷には上記のようなリスクがつきまとうからです。

また、害虫・悪臭を伴うゴミ屋敷の片付けにはアフターケアも欠かせません。

ゴミを片付けただけでは、虫の卵や染みついた臭いを根本から解消できないからです。

業者に依頼すれば、ゴミ屋敷片付けと合わせて、害虫駆除・ハウスクリーニング・消臭なども行ってくれます。

レベル1程度の軽度なゴミ屋敷がどの程度なのか確認したい方はこちら！

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ゴミ屋敷を自力で片付けるときの手順

ゴミ屋敷を自力で片付けられると判断した場合でも、しっかり手順を踏まないと途中で片付けを断念してしまう恐れがあります。

そこでここからは、ゴミ屋敷を自力で片付けるときの手順について解説していきます。

ゴミ屋敷を自力で片付けるときの手順は以下の通りです。

1. 計画を立てる
2. 害虫駆除する
3. 仕分ける
4. ゴミ捨てする

計画を立てる

まずは計画を立てましょう。

計画を立てずにゴミ屋敷の片付けを始めると、「思ったより時間がかかる」「スムーズに片付かなくてイライラする」など、トラブルに見舞われ片付けを断念せざるを得ない場合もあります。

計画する項目は以下のとおりです。

• ゴミ出しの日の把握
• 日数
• 人数
• 道具

ゴミ出しの日を把握しておくと、何から手をつければいいかが明確になるので、非常に効率的に片付けを進められます。

次にゴミの量を見て、どのくらいの日数がかかるか予想しましょう。

一人で作業すると想像よりも時間がかかる場合が多いので、人員を確保できるなら、事前に家族や友人等に声掛けも必要です。

また、片付けに必要な道具も揃える必要があります。

ゴミ屋敷ともなればどこに何のゴミがあるかわからないので、ゴミ袋はもちろんのこと、ゴム手袋・マスクなどを用意してくと安心です。

これらの計画を立てるのが難しいようなら、ゴミ屋敷片付け業者の利用を検討するのが賢明といえます。

害虫駆除する

ゴミ屋敷の片付けを始める前に必ず害虫駆除をしておきましょう。

自力で片付ける場合は、市販されている殺虫剤を用いるのが効果的です。

• スプレータイプ：ピンポイントで使う
• 燻煙タイプ：部屋全体に使う

殺虫剤には上記2タイプがありますが、作業の前には燻煙タイプを使うのがおすすめです。

ゴミ屋敷ではどこに虫が隠れているかわからないので、あらかじめ部屋全体に効果のある燻煙タイプの殺虫剤を使うことで、隠れている虫を駆除できる可能性が高まります。

燻煙タイプを使っても積もっているゴミが邪魔して虫にまで届かず仕留めきれていない場合も考えられるので、作業中に出てきたときに使えるスプレータイプも用意しておくと安心です。

仕分ける

計画を立て、害虫駆除まで終わったら仕分けていきます。

まずは徹底的に同じものから捨てていくのが効率のいい片付け方です。

ペットボトルならペットペットボトル、燃えるゴミなら燃えるゴミだけのように、同じ種類のゴミだけを仕分けていくと、残ったゴミも必然的に仕分けられるので、どんどん楽になります。

くわえて、直近のゴミ出しの日に合わせて仕分けると、部屋の中にいつまでもゴミを置いておく必要がなくなるのでおすすめです。

ゴミの量に応じて、家族や友人などにお願いして手伝ってもらうといいでしょう。

ゴミ捨てする

仕分けが終わったら、順次ゴミを捨てていきましょう。

自治体ごとに回収するゴミの種類・曜日が異なるので、お住まいの自治体の指定通りに捨てる必要があります。

前述しましたが、ゴミ出しの日にあわせてすぐに捨てられるゴミを仕分けていくと片付けはうまくいきます。

「ゴミ捨てが面倒くさい」という理由からゴミ屋敷になってしまう人は一定数いるため、仕分けたゴミがすぐに捨てられないと、仕分けたはいいけど日が空いて捨てるのが面倒、となってしまう可能性も考えられるでしょう。

ゴミ屋敷からのゴミ回収の方法や費用について詳細を確認したい方はこちら！

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ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合の費用相場

ゴミ屋敷は程度によっては自力で片付けられる場合もありますが、基本的には業者に依頼が必要になる場合が多いです。

ここからは、業者に依頼するとき最も気になる費用面について解説していきます。

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼したときにかかる費用の相場は以下の通りです。

床からの積載量が50cm未満の場合

床からの積載量が100㎝未満の場合

床からの積載量が150㎝未満

上記の費用相場は、ゴミが床からどのくらいの高さまで積み上がっているかを基準としています。

費用を決める要素としては、ほかに、

• どんな種類のゴミがあるか
• 害虫や害獣は発生しているか
• 悪臭がするか
• 床や壁にカビや腐食が見られるか

などが挙げられます。

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼したときの費用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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